家を建てる時や事務所を設置する時は、基盤となる場所が必要です。同様に、WEBサービスを運営するためには、基盤となる「サーバー」が必要不可欠です。サーバーを簡単に言うと、「WEBサイトやメールに必要なデータを保管する場所」のことです。
サーバーは個人でも保有できますが、費用が高額であるとともに、構築や運用などに高度な知識が必要です。そんなサーバーを一般利用者に対してもっと使いやすくしたのが「レンタルサーバー」です。
レンタルサーバー
レンタルサーバーとはその名の通り、レンタルで利用できるサーバーのことです。インターネット上にホームページを公開したり、メールなどのデータを保管したりして利用しますが、その他利用者の目的に即して様々な用途に使用することができます。当然、自社でサーバーを持って運用することも可能ですが、レンタルの方が断然効率的です。例えば、サーバーの障害に対応するには、常時監視する専用スタッフの配置が必要です。よほど余裕のある企業でもないかぎり、負担が非常に大きくなります。
なお、サーバーの役割は以下になっています。
1)データのアップロード
WEBサイトの作成者がデータをレンタルサーバーに保存します。
↓
2)リクエスト
サイトの閲覧者がWEBサイトの情報をリクエストします。
↓
3)レスポンス
サーバーが閲覧者のリクエストに応じてWEBサイトの情報を送ります。
このように、サーバーがサイトの作成者とサイトの閲覧者の間を仲介し、保管してあるデータを素早くやり取りします。この機能によって、サイトの作成者は容易にサイトを運営できるようになります。
ドメイン名
レンタルサーバーを利用する上で、必ず必要となるのが「ドメイン名」です。ドメイン名はホームページの場所を特定したり、メールの送付先を指定したりするのに必ず必要となります。レンタルサーバーでも無料でドメイン名を付与してもらえますが、複雑なドメイン名になりがちです。また、業者を変更するごとにドメイン名が変わってしまい、安定した運営ができなくなります。そこで、有料ではありますが、独自のドメイン名をサーバーに設定した方が自社サイトのユーザーが定着しやすくなります。
共有型と専有型
レンタルサーバーには大きく分けて、「共有型」と「専有型」があります。共有型とは、1台のサーバーを複数の利用者が共有するものであり、レンタル料金が安いため、個人向けのWEBサイトなどに適しています。ただし、自由度が低く、容量も小さくなっています。一方、専有型は1つのサーバーを1社で独占できることから、事業用に向いています。