空きスペースを貸すだけで月80万円! 拡張し続けるシェア経済

お寺や映画館、無人島まで、空いている場所なら何でもOK!/リフォーム産業フェア

2019年9月6日
ここ数年で、空間やモノ、移動、スキル、お金など、さまざまなモノやサービスのシェア経済が活発になっています。2030年度には国内での規模が11兆円を超えると言われており、拡大の一途をたどっています。リノベ物件が月80万円の収益を生みだすなど、空きスペースの貸出ビジネスには今後、副業を含めて大きなビジネスチャンスがあります。
 ライフスタイルの変化やストック住宅の充足により、新築住宅を買うよりも気に入った中古住宅をリノベーションして活用する人が増えています。また、増加する空き家問題や地方移住に対する課題解決の一手として、さらには2018年の民泊新法の施行や旅館業法の改正により、リフォームやリノベーションが注目されています。 

 そんな中、住宅設備や建材、営業支援サービスの展示会「リフォーム産業フェア2019in東京」が2019年7月30日〜31日の期間、東京ビッグサイトにて開催されました。会期中はリフォームに関する設備やサービスの情報を求め、10,000人を超える業界関係者が来場。299社が出展するブースには多くの人で賑わいました。

 今回の記事では7月31日に開催されたセミナー「リノベ物件が月80万円の収益を生む!?部屋貸しビジネスの大いなる可能性」(講師:重松大輔さん/株式会社スペースマーケット 代表取締役)より、空きスペースの貸出ビジネスの可能性についてレポートします。

株式会社スペースマーケット代表取締役の重松大輔さん。提供するサービス「スペースマーケット」はホストが自分の空きスペースを登録し、ゲストが使いたいスペースを検索するプラットフォーム

右肩上がりで伸長するシェア経済

 ここ数年で、空間やモノ、移動、スキル、お金など、さまざまなモノやサービスのシェアリング経済(シェア経済)が活発になっています。

 会議室から球場まで、さまざまな場所の貸し借りできるプラットフォーム「スペースマーケット」を運営する株式会社スペースマーケットの重松さんは「あらゆるビジネス領域で進んでいるシェア経済は個人に直接発注できるため、マージンが取られなかったり、インセンティブが働いたりといった強みがあります。そのためここ5年で一気に増え、今後5年で更に拡大することが予測されます」と話します。

 重松さんによると国内のシェア経済市場は2018年度には1兆8800億円を超え、2030年度には11兆円を超えると言われているそうです。スペースマーケットもサービス開始から成約金額が継続して右肩上がりであり、ユーザー数も年間平均350%で増加中と勢いは留まることを知りません。

 「スペースマーケットはホストが自分の空きスペースを登録し、ゲストが使いたいスペースを検索するプラットフォームです。プラットフォーム上で検索・予約・決済まで完了でき、間にプラットフォームが入ることでユーザーは安心して取引をすることができます。シェア経済が活発な現在は、このようなプラットフォームの時代だと言えるでしょう」

あらゆるビジネス領域で進んでいるシェア経済。「ここ5年で一気に増え、今後5年で更に拡大することが予測されます」(重松さん)

家賃の2~3倍の収益も夢ではない?

 「貸し出しできるスペースは戸建住宅やマンション、店舗などが一般的ですが、お寺や映画館、無人島など、とにかく空いているスペースさえあれば登録することができます」と話す重松さん。ユーザーは、パーティや会議、ロケ・撮影などを目的にスペースを借りているそうです。

 特に人気なのはキッチン付きのスペース。ユーザーは自分たちで料理をし、自分好みのパーティをするのがトレンドで、人気のスペースでは月に80万円の売上げになることもあるのだとか。

 「他にも飲食店の営業と併用してスペースを貸し出す人がいます。特に銀座のような家賃の高い土地では、営業時間外でも家賃が発生しますから、使っていない時間はスペースを貸し出してお金に変えるという考えの人も増えています」

今人気なのが特キッチン付きのスペース。ユーザーは自分たちで料理をし、自分好みのパーティをするのがトレンドで、月に80万円の売上げになることもある

収益のポイントはフォトジェニック

 上手に使えば家賃の2~3倍を稼ぐことも可能な空きスペースの貸出ビジネス。収益のポイントはどこにあるのでしょうか?

 「収益のポイントは内装です。キッチンが付いていて、ダイニングテーブルやソファなどの家具、調理器具や食器が揃っていることが重要です。特にインスタ映えを狙ったフォトジェニックな内装のスペースは人気があります」

 ちなみに貸し出す物件の築年数はあまり重要ではないと重松さんは話します。「賃貸物件のように一定期間借りるとなると築古は気になりますが、数時間の利用であれば気にしない人がほとんどです。それよりも内装をきれいにフォトジェニックにすることです。また、スマートロックやカメラ、リモート管理といったIoTも必要に応じて利用すると良いでしょう」

 また、スペースの値付けについて重松さんは「場所代は1人あたり2000円前後で収まるように設定するのがポイントです。競合は居酒屋と考えるとこれくらいの価格が目安となります」と解説しました。

 最後に重松さんは「不動産は賃貸・売買に続く時間貸しが大きなトレンドになっています。実際に運用したり利用したりしないとその可能性は理解できないと思いますので、是非チャレンジしてみてください」と締めくくりました。

 あらゆるビジネスの領域においてシェア経済が当たり前になりつつある今、モノやスキル、空間は簡単にお金に変えることができます。今後も拡大することが予想されるシェア経済はビジネス加速のヒントになりそうです。

住宅設備や建材、営業支援サービスの展示会「リフォーム産業フェア2019in東京」(2019年7月30日〜31日、東京ビッグサイト)。会期中はリフォームに関する設備やサービスの情報を求め、10,000人を超える業界関係者が来場した

(レポーター/HANJO HANJO編集部 川口裕樹)

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執筆者: HANJOHANJO編集部 - HANJOHANJO編集者
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