ただ、地方自治総合研究所が行った「地方版総合戦略の策定に関するアンケート調査」では、7割超の市町村がこれを外部委託したと回答。自らビジョンや戦略を描けていないところにジャブジャブお金が出ているのが現状です。
京都新聞によると、京都府笠置町は宿泊施設の整備等で7億円の地方創生事業費を獲得しましたが、町ではこなせないとして半額近くを国に返上。副町長は「戦略を描けないまま、国がお金を出す流れに地方が慌てて乗ってしまった。次があるなら確実に効果を出せる方法を選ばなければならない」と発言しています。
地域に足りないものは何か。カギを握るのは連携協働、事業を推進するプレイヤーの存在です。
今、トレンドの経済・社会・環境の3つの視点から新しい価値の創造、持続可能な開発を行う「SDGs」しかり、特定エリアで民間主体のまちづくりや地域経営を行う「エリアマネジメント」や様々なかたちで地域に関わり変化をもたらす「関係人口」の創出も同様です。
連携というと、かつては官民や産学、産学官が一般的でしたが、最近では金融機関や労働団体等を含めた「産官学金労言士」というワードも飛び交います。しかし、その実態は名ばかり、年間約1兆8千億円の地方創生関連予算目当ての烏合も少なくないように感じます。
真の連携、共創のパートナーシップはどうあるべきか。今回は行政、市民、企業の三者が連携、地域のストックを活用し、老化した都市を再生した先駆的取り組みに迫ります。