IoT導入は低コストで効果が見えるものを!

有田焼のキロポスト、在庫管理・発注自動化ソリューション/JAPAN IT WEEK

2019年5月13日
人に代わってさまざまな仕事をこなすことができる最新のIT技術。本日の記事ではIoT技術を活用した人手不足の解消を提案する2社に注目。最新技術がもたらすさまざまなメリットについてレポートします。
 人手不足解消の一手として期待を集めているのが、人の代わりにさまざまな仕事をこなすことができる最新のIT技術。そんな最新IT技術を駆使した製品やソリューション技術が集結する「JAPAN IT WEEK【春】前期」が2019年4月10日〜12日の期間、東京ビッグサイトにて開催されました。

 今回のJAPAN IT WEEKは、「IoT/M2M展」と「組込みシステム開発技術展」の2展で構成されており、合わせて620もの企業が出展。多くの業界関係者が来場し賑わいを見せました。

 本日の記事ではIoT技術を活用した人手不足の解消を提案する2社に注目。最新技術がもたらすさまざまなメリットについてレポートします。

価格を抑えた現場に導入しやすいIoT機器

IoT mobile株式会社の「有田焼のキロポスト」。国道沿いなどに設置されているキロポストに水位センサー、温湿度計、加速度センサーが組み込み、大雨による道路の冠水や真夏の高温、地震の揺れを感知して自治体などへ通知。通知を受けた自治体は近隣住民に注意喚起をすることで、災害対策につなげることができる

 まず訪れたのはIoT mobile株式会社のブースです。同社ではさまざまなセンサーを組み込んだIoT機器を紹介していました。

 例えば害獣駆除の捕獲罠に設置し、1日1回の通信によって罠を確認する手間を削減できるセンサーや、幼稚園の送迎バスの現在位置をリアルタイムで保護者が確認できるデバイス、介護職員の作業負担を軽減するためオムツ内が濡れると通知を行うセンサーなど、利用シーンのイメージしやすいIoT機器を価格を抑えて提供することが同社の強みだそうです。

 「こういう課題を解決できるものが作れないかという現場の声を聞いて開発し、それが良いものであればパッケージ化します。さらに改良を加えて精度を上げています」(ブース担当者)

 そんなIoT mobile株式会社が特に推している製品が「有田焼のキロポスト」だそうです。国道沿いなどに設置されているキロポストに水位センサー、温湿度計、加速度センサーが組み込まれたもので、大雨による道路の冠水や真夏の高温、地震の揺れを感知して自治体などへ通知。通知を受けた自治体は近隣住民に注意喚起をすることで、災害対策につなげるとのことです。

 「ここ数年豪雨災害や地震、夏の異常な高温などさまざまな災害が起こっています。美しい有田焼と最新IT技術を融合し、街の景観を損なうことなく災害対策に役立てることができます」(ブース担当者)

重さが減ったら自動で発注

株式会社スマートショッピングの在庫管理・発注自動化ソリューション「Smart mat」。Smart matの上に商品を載せておくと、定期的に重量や個数を計測。重量が軽くなっていれば商品が減っていると判断して、自動的にサプライヤーに発注を行う

 次に訪れたのは株式会社スマートショッピングのブースです。同社では在庫管理・発注自動化ソリューション「Smart mat」を紹介していました。

 「Smart matの上に商品を載せておくと、定期的に重量や個数を計測します。このとき重量が軽くなっていれば商品が減っているということですから、自動的にサプライヤーに発注を行います」(ブース担当者)

 Smart matは在庫管理を必要とする業種であればどこでも利用可能で、例えばオフィスのコピー用紙や介護施設の衛生用品、工場の資材管理など幅広い分野の企業で導入されており、在庫の最適化や発注ミスの低減、人的コストの削減などの成果につながっているそうです。

 「Smart matを使えば、人手不足が解消できるほか、本来の業務に注力できるようになります。また、在庫管理だけでなく、サプライヤー側のマーケティングデータとしても活用できます」(ブース担当者)

 企業のIoT導入が求められる中、どこから手を付けてよいか分からないという企業も多くあります。今回紹介したIoT機器は比較的低価格で導入でき、効果が分かりやすいものばかりです。まずはこのような機器を導入し、IoTの効果を実感するところから始めるのも一つの方法だと言えそうです。

最新IT技術を駆使した製品やソリューション技術が集結する「JAPAN IT WEEK【春】前期」。2019年4月10日〜12日の期間、東京ビッグサイトにて開催された

(レポーター/HANJO HANJO編集部 川口裕樹)

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執筆者: HANJOHANJO編集部 - HANJOHANJO編集者
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