進化し続ける多言語サービス! 訪日外国人とのコミュニケーション解決ツール

「モノ」から「コト」へのシフトで、コミュニケーションはますます重要に/インバウンドマーケットEXPO2019

2019年2月27日
インバウンドツーリズム元年と言われたのが2015年。当時約2000万人だった訪日外国人旅行者数はいまや3119万人。訪日客が日本に求めるものの質や内容も変化しています。かつてはWifiなどハード面での不満が数多くありましたが、現在では言語面、コミュニケーションなどソフト面での不満へシフトしています。インバウンド対応で必須の多言語ツール、その最新形サービスを2つ紹介します。
 年々増加を続け、2018年には3119万人を記録した訪日外国人。2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控えている今、企業にはこれまで以上にインバウンド対応の姿勢が求められています。

 そんな中、インバウンド市場と地方創生を目的とし、訪日外国人の満足度を高めるための商材・サービスが一堂に会する展示会「インバウンドマーケットEXPO2019」が2019年2月19日〜22日の期間、東京ビッグサイトにて開催されました。

 今回のインバウンドマーケットEXPOには102社149ものブースが出展、また4日間で30000人もの人が訪れる大盛況ぶりでした。

 今回の記事では数あるブースの中から、インバウンド対応には避けて通れない言語に関する課題をIT活用で解決するためのサービスを2つ紹介します。

ウェブサイトを多言語化し、タッチポイントを世界中へ

既存のウェブサイトを追加開発なしで多言語化することができるWovn Technologiesの「WOVN.io」。サイトのURLを登録すれば、あとは管理画面で簡単に翻訳をすることができる

 最初に訪れたのは、Wovn Technologies株式会社のブース。こちらのブースではウェブサイトの多言語化サービス「WOVN.io」の紹介していました。

 「WOVN.ioは既存のウェブサイトを追加開発なしで多言語化することができるサービスです。サイトのURLを登録すれば、あとは管理画面で簡単に翻訳をすることができます」(ブース担当者)

 言語ごとに専用ページの開発をする必要がなく、また翻訳のためのエンジニアも不要であるため、工数やコストを大幅にカットできるのが大きなメリットであるWOVN.io。さらにサイト更新時にもリアルタイムに翻訳・反映ができるため、運用の手間も大きく省けます。

 「翻訳方法はニューラルネットワークを活用した機械翻訳のほか、必要に応じてお客様自身によるセルフ翻訳、クラウドソーシングや翻訳会社に依頼するプロ翻訳、WOVNローカライズチームによるWOVN翻訳から選ぶことができます」(ブース担当者)

 大手から中小企業まで12000サイト以上が利用しており、Webサイトだけでなく、クラウドやアプリといったサービスにも対応しているWOVN.io。最大39カ国語への多言語化が可能なので、世界に向けて自社の商品・サービスをアピールするのに適したサービスだと言えるでしょう。

プロの通訳者による多言語電話通訳サービス

吉香の多言語電話通訳サービス「通訳コンシェルジュKIKKO」。お客様スタッフと外国人の間に通訳者が入り、3者間で通話する電話通訳サービス。中国語などの4つのアジア主要言語、英語やスペイン語など7つの欧米主要言語のほか、アラビア語やインドネシア語といった19の希少言語にも対応している

 次に訪れたのは通訳・翻訳で40年近い実績を誇る株式会社吉香のブースです。

 世界90言語の翻訳・通訳や人材派遣、アテンダントサービスを提供する吉香のブースでは、多言語電話通訳サービス「通訳コンシェルジュKIKKO」を紹介していました。

 「通訳コンシェルジュKIKKOは、お客様スタッフと外国人の間に通訳者が入り、3者間で通話する電話通訳サービスです。中国語などの4つのアジア主要言語、英語やスペイン語など7つの欧米主要言語のほか、アラビア語やインドネシア語といった19の希少言語にも対応しており、合計30言語の中から必要に応じてお選びいただくことが可能です。もちろん複数言語の使用もできます」(ブース担当者)

 経験豊富な吉香の通訳者が間に入ることにより、スムーズで正確なコミュニケーションが可能になるとのこと。上手く活用すれば観光案内だけでなく、盗難や事故といった不測の事態や病院などの細かなニュアンスを説明する必要があるときに効果を発揮しそうです。

 「現時点ではインターネット回線を使った通訳サービスですが、今後はITを活用した翻訳サービスも提供できればと考えています」(ブース担当者)

 訪日外国人へのおもてなしを考えるにあたっては、言葉の壁をクリアすることが優先順位の上位にきます。翻訳・通訳サービスを活用し、きめ細やかなコミュニケーションをとることが、これからのインバウンドビジネスを成功させるための必須条件と言えるのではないでしょうか。

インバウンド市場と地方創生を目的とし、訪日外国人の満足度を高めるための商材・サービスが一堂に会する展示会「インバウンドマーケットEXPO2019」(2019年2月19日〜22日、東京ビッグサイト)。4日間で30000人が訪れ、大盛況となった

(レポーター/HANJO HANJO編集部 川口裕樹)

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執筆者: HANJOHANJO編集部 - HANJOHANJO編集者
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