業務自動化で効率アップと顧客満足を一挙獲得!

業務フロー改善から接客最適化まで/Japan IT Week 2018秋

2018年12月17日
AI技術・製品や、自動化(RPA)、チャットボットなど、複雑な業務や最適化を自動で実行するソリューションが続々と登場しています。Japan IT Weekの特集の第4回は、出展ブースのなかから、入力作業の自動化ツールやWeb接客ツールに焦点を当てて紹介します。
 国内最大級のIT展示会「Japan IT Week 2018秋」が2018年10月24〜26日の期間、幕張メッセで開催されました。

 「Japan IT Week」は年3回開催される複数の展示会を合同開催するイベントで、今回はAI・業務自動化展など10の展示会が同時開催され、来場者数は3日間で53,212人を記録しました。今回のレポートでは「AI・業務自動化展」に出展したブースから3社をピックアップして紹介します。

入力業務自動化、シナリオ作成で手軽に気軽にすぐに導入

 ミニセミナーに多くの人が立ったまま聞き入っていた風景が印象的だったのは、NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT AT)が開発した、繰り返しの入出力作業を自動化するRPAツール「WinActor」です。

NTT ATが、NTTの特許技術を活用して開発した「WinActor」。直感的なUIでそれぞれの業務に合わせた「シナリオ」を作成。提携入力業務を自動化することができる

 RPAというと手軽に業務が実行できるようになる一方で、イチからプログラミングしようとすると決してお手軽とはいえません。予算の都合や業務変化のスピードに合わないことから、RPA導入を見送っていた企業も多かったかもしれません。その問題を解決するために開発されたのがWinActorです。このソリューションを利用すれば、今使っている業務システムや基幹システムを大きく変えることなく、自動化シナリオを作れるとのこと。業務の自動化が簡単に行えます。

NTT ATの「WinActor」。決められた帳票に、決められた内容を入力していく作業を自動化。ブースでは、地図を検索してトリミングし、コピーアンドペーストするデモを紹介していた

 この繰り返しの入出力業務自動化は、既に2,000社の導入実績があるとのこと(2018年10月現在)。「どんなシナリオでどのような業務効率化ができるかについては、販売代理店にたくさんのデータがありますので、お付き合いのある代理店や、気になる代理店に導入例を聞いてみてください」(担当者)

OCRとAIを組み合わせ、紙の帳票も自動でデータ化

 「はたらいて、笑おう。」‎のキャッチコピーとスティーブ・ウォズニアックの笑顔をフィーチャーした広告が話題を呼んだPERSOL(パーソル)。そのグループ会社、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が紹介していたのは、紙の帳票を読み取り、自動的にデータ化するための、ディープラーニングを用いたシステムです。

転職会社のイメージが強いパーソル。「RPAの展示出展は意外でした」とブース担当者に話しかけたところ、「どちらも働く方をしあわせにするためのものですから」と答えてくれた

 既存技術であるOCRにAIを組み合わせることで、新たな価値を生み出した「AI-OCR」では、非定型の帳票を読み取ることができます。各社から送られてくる種類の異なる帳票でも対応できるとのことでした。ラベルの自動振り分けでは、「社名」「住所」「明細」「消費税」「合計金額」などをテキストデータ化も可能。また独自の文字データベースを活用し、文字の処理修正も自動で行えます。継続的にデータを学習させることで、実務精度の進化に結びつけられます。前掲のRPAツールとも連携させることができるので、利用次第では大幅な業務改善が見えてきます。

接客を個別最適化することでコンバージョン率をアップ

 自動化は社内業務についての改善だけを指す言葉ではありません。お客様ごとにシナリオを予測し、最適なバナーを表示すできる「Web接客ツール」を紹介しましょう。Webサイトでお客様とコミュニケーションする企業にとっての課題は、リアル店舗と違ってお客様への個別接客ができないことかもしれません。株式会社NTTドコモでは、この課題を改善するためのツール「ecコンシェル」を開発しました。

 ecコンシェルの特徴は、管理画面がシンプルで直感的なUIということ。「だれに」「どこで」「いつ」「なにを」というシナリオを設定するだけで、最適なタイミングで訴求できます。人工知能技術を搭載しており、複数の施策を自動でテストしてくれのも重要なポイントではないでしょうか。試した結果がすぐわかるため、PDCAをまわすことでコンバージョン率の随時改善が可能とのことでした。

NTTドコモが開発した、個別接客をWebでも実現するツール「ecコンシェル」。「フリープランもあるのでぜひお試しください」(担当者)

 「小規模サイトでも手軽に試せるように、フリープランからご用意しています。しっかりと結果をチェックしたい方には、レポートをCSVでダウンロードできるスタンダードプランがおすすめです。大規模サイト向けには、コンバージョン率を上げるための機能が満載のエンタープライズプランをご用意しています」(担当者)

 人材不足の一方、コスト削減が求められるなか、業務の効率化によって生まれる時間を人にしかできない創造的な仕事に取り組めるよう、環境を整えることが求められています。「働き方改革」に有効な自動化ツールが続々と登場しています。「うちにはまだ・・・」といわず、小さなことからトライしてみてはいかがでしょうか。まずは無料プランから利用することをおすすめします。

国内最大級のIT展示会「Japan IT Week 2018秋」。2018年10月24〜26日の期間、幕張メッセで開催された

(レポーター/HANJO HANJO編集部)

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執筆者: HANJOHANJO編集部 - HANJOHANJO編集者
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