デジタルサイネージやフィンテックで飲食業の課題を解決!

最新ITで店の景色はこんなに変わる!/外食ビジネスウィーク

2018年9月25日
生産性をあげるためのITツールは予約サービスやPOSレジだけではありません。いま、様々な場面に即したアプリやデバイスが登場しています。今回紹介するのは、年々数を増やしているデジタルサイネージ、そして人手不足解決に役立つ給与即日支払いサービスです。

8月28〜30日の期間、東京ビッグサイトで開催された「外食ビジネスウィーク」。外食産業向けの飲食料品・設備・サービスが一堂に集結した

 外食産業向けの飲食料品・設備・サービスが一堂に集結する商談展示会『外食ビジネスウィーク』が2018年8月28〜30日の期間、東京ビッグサイトで開催されました。

 今回の『外食ビジネスウィーク』では7つの専門展が開催され、飲食店経営者や開業予定者、バイヤーなどの業界関係者など3日間で5万人以上が来場。トレンド発信や需要想起の場として大きな期待が寄せられていることがうかがえる盛況ぶりでした。

 今回のレポートでは「飲食業×IT」を活用した製品・サービスに注目し、『外食ビジネスウィーク』に出展していた600社のブースから2社をピックアップして紹介します。

「インスタ映え」するサイネージでお客様の関心を集める

 まず最初に訪れたのはデジタルサイネージを取り扱っているサウンドグラフ株式会社のブース。展示されているサイネージは街中で見かけるサイネージと異なり、おしゃれな画像が表示されとても目を引く印象を受けます。

デジタルサイネージを取り扱うサウンドグラフ株式会社。「Social Board(ソーシャルボード)」はAndroidを内蔵、アカウントやハッシュタグなどSNSの情報を登録しておくだけで、条件に合致した投稿を自動的に表示してくれる

 ブース担当者の「instagramやTwitterに投稿された画像をサイネージに表示することができます」という説明を聞いて納得しました。いわゆる「SNS映え」を意識した洗練された画像を自動的に表示することができるのですから、目を引かないわけがありません。
 サウンドグラフのサイネージ「Social Board(ソーシャルボード)」はAndroidを内蔵しており、アカウントやハッシュタグといったSNSの情報を登録しておくだけで、条件に合致した投稿を自動的に表示してくれるというもの。YouTubeの動画再生にも対応しているので、店舗からのお知らせ動画を流すツールとしても活用できるそうです。またフレーム(飾り枠)のついたディスプレイや、キューブ型のディスプレイなども用意されており、店舗コンセプトに合わせた導入が可能となっているそうです。

「instagramやTwitterに投稿された画像をサイネージに表示することができます」(担当者)。「SNS映え」を意識した洗練された画像を自動的に表示することができる

 さらに同社では「Social Board」の他にも、店舗の雰囲気に合わせた制作したデジタルメニューを、ネットワーク機能を利用して本部から一括して変更することができる「Digital Menu Board(デジタルメニューボード)」や、最大255台のディスプレイを組み合わせて自由自在にレイアウトを変更することができる「Connected Wall(コネクテッドウォール)」といった製品を展開。どのサイネージもネットワークを通じて設定・表示することができるので、現場スタッフがスマートフォン1台で操作を完了させることもできるそうです。
 口コミが大きな影響力を持つ時代だからこそ、目を引くサイネージを活用することが差別化につながるのかもしれません。

柔軟な給与システム導入が離職率を下げるきっかけに

 次に訪れたのは株式会社ペイミーのブース。こちらでは給与即日払いサービス「Payme(ペイミー)の紹介をしていました。

給与即日払いサービス「Payme(ペイミー)」を展開する株式会社ペイミー。Nikkei FinTech Startups Awards2018で優勝の実績

 友人の結婚式、急な病気や怪我など、思いがけない出費が発生したとき、すぐに現金が必要だけど次の給料日はしばらく先。今日まで働いた分の給料を受け取ることができれば……そんなニーズは少なからずあるのではないでしょうか。給与即日払いサービス「Payme」はいつでも好きなときに自分の働いた分の給料を受け取ることができるサービスです。
 Nikkei FinTech Startups Awards2018で優勝した実績のある「Payme」はリリースから半年で飲食や小売業を中心に導入され、導入企業が100社を突破しているとのことです。
 ブース担当者によると「最近の傾向としては、給与の支払い方法に日払い対応と明記することで求人応募者数が3.7倍に向上したというデータがあります。また日々の成果が日払いという数値で目に見えるため、従業員の定着率が2倍になったケースもあります。Paymeを利用することで求人応募数の向上や離職率の低下につながります」と説明してくれました。
 副業やテレワークなど働き方が多様化している今、給料の支払い方法にも柔軟性を持たせることが、従業員の働きやすさやモチベーションアップにつながると言えそうです。

Paymeは好きなときに自分の働いた分の給料を受け取ることができるサービス。「日々の成果が日払いという数値で目に見えるため、従業員の定着率が2倍になったケースもあります」(担当者)

 今回紹介した2社以外にもITを活用したさまざまなサービスが集結した『外食ビジネスウィーク』。従来のやり方や技術の持つ良い部分は残しつつ、このような最新ツールを積極的に導入することが外食産業を活性化する一つのポイントとなるのではないでしょうか。
(レポーター/HANJO HANJO編集部 川口裕樹)
  • POS革命から顧客革命へ。「失われた30年」を一気に取り戻せ!

    なぜ外食産業の生産性は上がらないのでしょうか? それはイノベーションが起きていないことが原因です。1970年から85年頃にかけてはPOSレジというイノベーションが起きたことにより、飲食業は大きく成長しました。この「POS革命」以降飲食業の店舗運営には何のイノベーションも起きていません。いま必要なのは、業界のアップデートにあたる「顧客革命」をITやテクノロジーの力で実現することです。

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執筆者: HANJOHANJO編集部 - HANJOHANJO編集者
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