健康睡眠が日本の生産性を上げる! 寝具業界を変える高品質適正価格のマットレス
日本の“睡眠文化”に新たな価値を吹き込む/ライズTOKYO
健康ブームが活性化させる寝具業界
ーー寝具というジャンルのなかで、特にマットレスなどの機能性寝具が人気を集めています。
以前の寝具業界はあまり目立たない存在でした。しかし、世の中の健康志向が牽引する形でビジネスが活性化しています。そのことによって「健康寝具は高額だ」「一部の富裕層のためのもの」という壁が壊れ、一般に身近になったのです。
ーー機能性をフィーチャーするという点では、ファストファッションの流れと同じですね。
良い寝具を正しい価格で
ーーライズTOKYOは『良い寝具を正しい価格で』を掲げ、寝具会社のなかでも存在感を高めています。
もちろん競合社も増えています。しかしこれまで寝具については競争もなかったし、商品を検証する方法もありませんでした。それがネットによるオープン化で誰の目にも明らかになってきたのです。そして競争も激化してきました。
ーー「睡眠文化」についての発信をされていますね。
ーー寝具と健康を結びつけて考えるきっかけは何だったのでしょうか。
機能性マットレスが話題になり始めた時、各社の製造原価を調べたんです。「あれ? そんなに高くない」。製品自体はすごくいい。でももっと安い価格で販売できるのになぜこんなに高いのかという疑問がわきました。これではかつてと同様、一部の人にしか届かなくなってしまう。この状況を自分が変えたいと考え、ライズTOKYOで健康寝具をつくることにしたのです。
働き方改革から「睡眠改革」へ
ーービジネスとして成功する確信はあったのでしょうか。
認知がない分、信頼を得るまで苦労することは覚悟していました。しかし、ものだけでなく睡眠の必要性を伝え続ければ、絶対にお客様に伝わると思っていました。ひとつだけでなく、何本かの販売ルートを確保しました。B2Bではホテルや学校との取り組みなどがあります。
ホテルとベッドというと、高級ホテルを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしそれは日常とはかけ離れています。私たちが取り組みたいのは一般の方が泊まるホテルです。けれども、普通のホテルには、まだ機能性マットレスがあまり導入されていません。特にビジネスホテルは、お客様の滞在時間8時間のうち6時間が睡眠に当てています。「寝るための場所なのだからそこを充実させましょう」とお話ししています。
最近力を入れているのが企業への福利厚生関連です。セミナーやレクチャーなどのキャラバンをやっています。働き方改革から休み方改革への流れのなか、そこに「睡眠改革」も入れていきたい。ビジネスパーソンのパフォーマンスをあげないと生産性も上がりません。
ーー睡眠のセミナーや講習会など、地道とも言える活動です。
買う側に立った品質のありかたが求められる時代
ーー桑田真澄さんや高橋尚子さんと製品開発の取り組みをされていますね。
ーー宮崎さんも高校球児だったとか。
ーー価格競争も激化しています。ものづくりとのバランスはどう取りますか。
健康寝具を知らない方はまだたくさんいらっしゃいます。その存在や適性な価格を知れば、必ず興味を持っていただけるはずです。まだまだ伸びしろがあると思っています。
-
~HJ HJ EYE:9~会社の新しい枠組み「ポジティブメンタルヘルス」
HANJO HANJO編集部が中小企業のビジネスに関わるキーパーソンに、中小企業の現在を問う「HJ HJ EYE」。今回は、企業におけるメンタルヘルスの向上を目指す「健康いきいき職場づくりフォーラム」の代表で、東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野教授の川上憲人さんに、中小企業における職場環境のあるべき姿について話を伺った。
-
~健康経営が生む新ビジネス:2~トップ営業に意外なニーズが
【記事のポイント】 ▼経営者が集まる場を活用し、経営者にサービスを体感してもらうことから顧客を開拓 ▼リラクゼーション、トレーニングのニーズはデスクワークだけではない
-
~健康経営が生む新ビジネス:1~“チャットで健康相談”にニーズ
【記事のポイント】 ▼健康と病気の間のグレーゾーンを対象に“チャットで健康相談” ▼ストレスチェック代行サービスを切り口に健康経営をPR ▼ストレスチェック開始1年、結果の活用サポートにビジネスチャンス

インタビュー新着記事
-
「銀座おのでら」が「トラベラー・フレンドリー金認証」を取得! 訪日客への最高のおもてなし、その核心を探る(後編)
「おもてなし規格認証 トラベラー・フレンドリー金認証」取得者インタビュー。前編に引き続き、「銀座おのでら」世界統括総料理長の坂上暁史さんにお話を聞きます。後編では、近代的なビジネスと日本的徒弟制度の融合や世界に通じるおもてなしなどについて話を聞きます。
2019年11月28日
-
「銀座おのでら」が「トラベラー・フレンドリー金認証」を取得! 訪日客への最高のおもてなし、その核心を探る(前編)
日本のサービス産業と地域経済の活性化を図るために誕生した「おもてなし規格認証」。サービス品質を「見える化」するための規格認証制度として、様々な業種の会社や事業所が有効に活用しています。2019年度からは「トラベラー・フレンドリー金認証」「トラベラー・フレンドリー紺認証」を新設、「経営者の意思」をもって積極的にインバウンド対応に取組んでいることを可視化することができるようになりました。今回紹介するのは、8月に7店舗でトラベラー・フレンドリー金認証を取得した「株式会社LEOC」の外食事業部門「銀座おのでら」です。
2019年11月26日
-
「社会課題解決」で未来を変える! 企業の挑戦を可視化する、革新的採用プラットフォーム登場(第3回)
地域企業の価値を何で評価するべきなのか? 働く人のやりがいをかなえるために必要なことは何なのか? その問いに対してまったく新たな視点と具体的な方策によって答えを出した採用プラットフォームが登場しました。「アスタミューゼ株式会社」の「SCOPE(スコープ)」です。連載の最終回では、SCOPEを生み出したアスタミューゼの創業の志や企業理念などについて話を聞きます。
2019年11月15日
-
「社会課題解決」で未来を変える! 企業の挑戦を可視化する、革新的採用プラットフォーム登場(第2回)
地域企業の価値を何で評価するべきなのか? 働く人のやりがいをかなえるために必要なことは何なのか? その問いに対してまったく新たな視点と具体的な方策によって答えを出した採用プラットフォームが登場しました。「アスタミューゼ株式会社」の「SCOPE(スコープ)」です。今月12日には島根銀行との提携を発表。SBIグループがネットワークしている全国の地域金融機関と協力し、全国47都道府県の未来へ挑戦する地域企業を可視化していきます。
2019年11月13日
-
「社会課題解決」で未来を変える! 企業の挑戦を可視化する、革新的採用プラットフォーム登場(第1回)
地域企業の価値を何で評価するべきなのか? 働く人のやりがいをかなえるために必要なことは何なのか? その問いに対してまったく新たな視点と具体的な方策によって答えを出した採用プラットフォームが登場しました。「アスタミューゼ株式会社」の「SCOPE(スコープ)」です。SCOPEは日本や世界が抱える「社会課題」を軸に転職者と企業をマッチングさせるプラットフォーム。未来に向けて解決すべき社会課題を105に分類、テーマをわかりやすく見える化することで客観性と信頼性を生み出しています。そしてそれはこれまでの大企業と中小企業という分類や関係性に変更を迫ることになるはずです。
2019年11月11日
-
金融機関と中小企業を結ぶ最強のプラットフォームが、地域革命を起こす!(後編)
「Big Advance(ビッグ・アドバンス)」の快進撃が止まりません。Big Advanceは、株式会社ココペリが提供する、全国の金融機関が連携して地域企業を支援するウェブのプラットフォームのこと。昨年4月からサービス提供が始まり、月を追うごとに参加金融機関、利用事業者が増えています。ココペリの代表取締役CEOの近藤繁さんに話を聞きます。後編では中小企業への思いや会社設立に至る個人史などにフォーカスします。
2019年10月25日
-
金融機関と中小企業を結ぶ最強のプラットフォームが、地域革命を起こす!(前編)
「Big Advance(ビッグ・アドバンス)」の快進撃が止まりません。Big Advanceは、株式会社ココペリが提供する、全国の金融機関が連携して地域企業を支援するウェブのプラットフォームのこと。昨年4月からサービス提供が始まり、月を追うごとに参加金融機関、利用事業者が増えています。新たな販路の開拓や他県の企業との連携など、これまで中小企業で手をこまねいていた事業が、Big Advanceの登場でどんどん具体化しています。
2019年10月23日
-
「アメリカ料理」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?(後編)
アメリカの食文化を伝えるレストランイベント「TASTE OF AMERICA」(テイスト・オブ・アメリカ/TOA)。アメリカの食文化とは何か? さらにはその背景にある歴史とは何か? にまで広がるユニークな催しです。前編に引き続き、アメリカ大使館農産物貿易事務所(ATO)の青木純夫(Sumio Thomas Aoki)さんにアメリカの食文化や背後にある歴史、そして最新の食やレストランのトレンドについて紹介してもらいます。
2019年10月10日