業績を上げたいのなら、まずは会計のしくみから作れ!

2017年6月27日
「会計なんて、過去の結果を表しているに過ぎない、そんなの見たって・・・」と思っている経営者が実はとても多い。「過去の数字を見てもしょうがない。大事なのはこれからどうするかだ」とか言って、会計を重視しない経営者が多過ぎるのだ
 業績を上げたいのであれば会計から変えろ、と私はよく言うのだが、「会計なんて、過去の結果を表しているに過ぎない、そんなの見たって・・・」と思っている経営者が実はとても多い。

「過去の数字を見てもしょうがない。大事なのはこれからどうするかだ」とか言って、会計を重視しない経営者が多過ぎるのだ。

 この経営者の考えは半分当たっているが、半分は間違っている。確かに、会計は過去の数字を表すものだが、言い換えれば直近の行動の結果を数字で表しているものだ。直近の行動とは、先月、先週、昨日に意図して行った行動の結果だ。この数字を見ることに意味はないと、果たして心底思っているのだろうか・・・?

 私は大いに意味があると思っている。意味がないとするならば、経営者が意図した行動をとっていないか、数字がタイムリーに正しく集計されてないか、である。要は、毎日行き当たりばったりの経営や営業をしている、あるいは会計の仕組みができていないから意味がない、と思い込んでいるのである。

 キツイ言い方になるが、こういう状況になるのは、正直、経営者の怠慢である。しっかりした経営をしているのであれば、会計ほど有用な情報を提供してくれるものはない。業績をアップしたければ、会計から変えていくことが必要だ。直近の意図した行動の結果を客観的な数字で確認することは、経営者に重大な情報をもたらしてくれるのである。

 会計の取り組み方がしっかりしている会社は、「利益が出る確率」が高い。逆に言えば、会計がしっかりしていない会社、経営者が会計をおろそかにしてしまっている会社は、あまり利益が出ない。これは私の経験上、間違いない。

 毎月、毎週、毎日の計画や目標を立て、その結果がどうであったかを数字で確認し、次の計画や行動に活かす。これをきちんと実行している会社と、そうではない会社では、利益に差が出てくるのは当然のことである。

 もちろん、「会計をしっかりやること=利益を上げること」と、単純に言えることでは決してない。営業や開発、製造がしっかりしていなければ、売上はなかなか上がらず、利益も出ない。会計は、経営を側面からサポートするに過ぎないのである。

 稲盛和夫氏がおっしゃっているが、会計は飛行機のコックピットにある計器の役割をしているのだ。数々の計器が示す情報は、飛行機が安全に目的地に着くためには大変重要なものである。会計も、会社をきちんと経営していくためには、適切な数値を正しく迅速に、経営者に提供していかなくてはならないのだ。

 しつこいようだが、本当に利益を上げていきたいのであれば、会計の仕組みづくりからまずは手をつけていってほしい。

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執筆者: 北岡修一 - 
東京メトロポリタン税理士法人 統括代表。25歳で独立以来、税務会計業務を基本としつつも、経営診断、人事制度の構築支援、システム導入支援などコンサルティング業務にも携わってきた。現在は「会計理念経営」を掲げ、「会計を良くすると、会社が良くなる!」をモットーに、誠心誠意、中小企業を支援している。主な著作に『社長の「闘う財務」ノート ~ 社長の数字力が会社を鍛える』(プレジデント社)、『事業の引継ぎ方と資産の残し方・ポイント46』(共著/あさ出版)がある。

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