[PR]「おもてなし規格認証」の最高位 「紫認証」取得事業所に聞く 5(後編)~杢目金屋 表参道本店~

2018年4月13日
「おもてなし規格認証」の最高位である「紫認証」に6事業所が認定されました。期待を大きく超えるサービスを提供する事業所に対して付与されるのが紫認証です。認定機関による厳正な審査を経て、2月26日の「伸び盛り企業会議2018」(日本経済新聞社主催)で発表、表彰されました。

■「今のお客様を一生のお客様にする」という戦略

杢目金屋では販売員のことを「コンシェルジュ」と呼んでいる。コンシェルジュは会社のコンセプトを理解してもらうための呼び方でもある。店頭では、モノを販売するのではなく、お客様の人生を彩るお手伝いをする。「社員にはお客様とともに成長してもらいたいのです」(高橋さん)

――結婚する人が減少傾向にあります。心配はありませんか。

ジュエリー業界には独占的な企業があるわけではありません。大手と言ってもシェアのパーセンテージは大きくありません。これはデザインなど作る側のパーソナルな部分と関係のある商品だからだと思います。弊社の場合はさらに木目金というニッチな商品ですので、まだまだ自分たちが取れるシェアはあるように見えています。
「今のお客様を一生のお客様にする」というスローガンは、弊社の一番わかりやすくて重要なビジネス戦略です。たとえ結婚する人が少なくなっても、杢目金屋の指輪を買っていただいたお客様は、結婚10周年などの記念日にスイートテンリングなど再びうちの製品を買っていただけるという期待もあります。

――そもそもの質問ですが、なぜ木目金だったのですか?

工芸の技術の中で木目金というのは実はそんなに珍しいものではありません。これは他の技術も一般の人から見ると珍しいと感じるのと同じです。私が東京芸術大学の学生だったときにこの隔たりを感じ、なんとかこの素晴らしい技術を世に知らしめたいと思ったのです。
自分自身を振り返っても、作家活動というのは結局一部のギャラリーの中でしか見ることができませんし、学術的な研究は専門家にしかメリットがありません。もともと工芸というのは時代の中で文化を作ってきた技術です。今の時代でも通じる素晴らしいものはまだたくさんあります。木目金を生きた伝統技術として広めたいというなかで、ブライダルに出会え、お客様に喜んでいただけることができました。

――杢目金屋としておもてなしの次の次元をどのように考えていますか。

今、私たちが行っていることはわかりやすく言えば「都市型モノづくり」です。モノづくりの復権というのは、一般的には地方の地場産業が衰退していくなかで、その打開策として商品企画、プライベートブランドを作ったりする場合が多い。当社はそもそも地場でもなんでもありません。しかし時代が求める必然性があるものとして存在したいと思っています。
工房だけでなく路面の直営店も含め、製造の場であり商品を生み出す場でもあるということで業態を完成させたい。今後は都心にあるという地の利を活かして工房をさらに一歩進めてショールーム化して、多くのお客様に見学に来ていただき、そこで職人の技を体験していただけるようにしたいですね。今の時代は体験というコトの価値が求められています。お客様とのコミュニケーションによる「モノづくり」を進めることで「本物のおもてなし」を学べるはずです。

「『おもてなし規格認証 紫認証』をいただけたことで本物のサービスに一歩近づけたのではないか」と語る「杢目金屋」代表取締役の高橋正樹さん。江戸時代から続く伝統工芸技術「木目金」をブライダルジュエリーという形で現代に蘇らせ、世界中から注目を集めている

●関連リンク

★おもてなし規格認証2018
https://www.service-design.jp

★杢目金屋
https://www.mokumeganeya.com
《HANJO HANJO編集部》

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執筆者: HANJOHANJO編集部 - HANJOHANJO編集者
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