1億円の壁を突破して会社を大きくしている中で、なぜか売上が上がり下がりし、いつまでたっても10億円が見えてこないという悩みをよく聞きます。
売上1億円のカベ、10億円のカベってなに?(続編)
1億円の壁を突破して会社を大きくしている中で、なぜか売上が上がり下がりし、いつまでたっても10億円が見えてこないという悩みをよく聞きます。
(最も主要な原因は売上を獲得する仕組みがうまくできていないのです)
士業(医師・弁護士等)でしばしば見られる状況に「先生が動かないとお金にならない」というものがあります。人間に許された時間は一日=24時間なので、時間当たり単価を上げるか睡眠時間を削ることでしか売上を成長させることはできません。一日を25時間にすることは不可能ですし、不眠不休で一生働き続けることもできません。ここに士業の限界があるといわれています。
極端な例ですが、仮に経営者ひとりで売上をあげているとしましょう。一年間に許された時間は「24時間×365日=8760時間」です。10億円の売上を達成するには、不眠不休で働いたとして時間当たり114,155円の売上を達成しなければなりません。もちろんそれでは体が持ちません。しかし一日のうち4時間を睡眠にあてると、時間あたり136,986円、一日あたり2,739,720円を売上なければなりません(スーパー芸能人であれば達成可能かもしれませんが・・・)
10億円の売上を達成している経営者の多くは、分業できる仕事は分業して人に任せています。自身は本当に経営者の能力が必要な仕事に特化して仕事ができるように企業を組織化している企業が成長しているようです(スーパー経営者でも1日は24時間なのです)。経営の仕事が嫌いな創業者社長は、自身は現場で経営は経営の能力があるプロ経営者に任せるという選択も実はありなのかもしれません。
いますぐにはできない、しかし意識してすすめていく組織改革が中小企業には必要です。組織力を高めて、経営資源(ひと・もの・かね)の分配を最適化する不断の努力をつづける企業のみが生き残り成長できるのです。
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