第2回社歌コンテスト「編集長賞」受賞者インタビュー/K-STYLE HAIR STUDIO

2018年2月8日
HANJO HANJOが、中小企業を応援する取り組みの一環として開催している「中小企業 社歌コンテスト」。第2回では第1回を上回る数の企業・団体から社歌動画の応募があったことに加え、昨年より多くの読者の皆様に投票にご参加いただきました。コンテスト期間中には、テレビ局や新聞社をはじめ、継続的にメディア取材を受けるなど、社歌ムーブメントは一過性の流行ではなく、スタンダードになりつつあるように感じています。
 いくつかある作品賞の中でも社歌にまつわる素敵なエピソードから最も印象に残った会社に贈られるのが、今回から新しく設けられた「編集長賞」。社歌に込められたストーリーをいかに歌や動画に落とし込むかがポイントとなります。初めてとなる「編集長賞」を受賞した東京都のヘアサロン、K-STYLE HAIR STUDIOの「日本一愛し愛される理容室 ~K-STYLEの理念ソング~」は社員の物語を強く感じさせてくれる社歌でした。
 受賞を記念してK-STYLE HAIR STUDIO代表の加藤進介さんに社歌制作の裏側や理念に込められた思いなどについてお話をうかがいました。

==

「編集長賞」を受賞したK-STYLE HAIR STUDIO代表 加藤進介さん。社歌のタイトルは「日本一愛し愛される理容室 ~K-STYLEの理念ソング~」。歌詞や映像から社員一人ひとりの物語が浮かび上がってくる

――社歌コンテスト「編集長賞」の受賞おめでとうございます。社歌「理念ソング」を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

ありがとうございます。理容師はチームワークが大事であること、そしてK-STYLEの理念である「日本一愛し愛される理容室」に込めた思いを何か形に残したいと思ったことから、社歌の制作が始まりました。

「日本一 愛し愛される理容室」K-STYLE HAIR STUDIOの皆さん。3箇所でヘアサロンを展開、現在社員数は15名。東京の有楽町本店、神保町店に続き、今年、虎ノ門店をオープンした

――「日本一愛し愛される理容室」という理念にはどのような目的や意義が込められているのでしょうか?

まず社員を幸せにするということ。そして理容業界を盛り上げたいという思いや、理容を通してお客様に自信を持っていただきたい、お世話になった方々への恩返しをしたいという願いを込めています。

私たちの社歌はいわゆる「イメージソング」や「PRソング」ではなく、自分たちの理念や思いを共有する主に社内向けの歌です。ですから歌詞を作るにあたって社員一人ひとりの思いをヒアリングしたり、社員の親御さんやご家族からのメッセージを参照しました。できあがった歌詞を見たときは、家族のありがたさ、感謝や愛が反映されていて、思わず胸にこみ上げてくるものがありましたね。

――動画では、お店のある日比谷の風景から社員が働く姿へと場面が移り、それぞれの社員の歩んできた物語が浮かび上がってくるようです。「この広い東京でも私一人じゃない」という歌詞が印象に残ります。

K-STYLE HAIR STUDIOは地方出身の社員が多いのですが、東京で感じている孤独感を癒す仲間が一緒にいる、支えているよということを伝えたかったんです。

社歌を制作するにあたって、社員の親御さんやご家族からメッセージを書いてもらった。そこに綴られた言葉から「やさしい母のように」といった歌詞が生まれることに。「愛し愛される」の意味を社員皆で考えることが、最終的に社歌へと昇華していった

――映像と歌詞のバランスがよくできていると感心しました。社歌に対する社員のみなさんの反応はいかがですか?

動画が出来上がったときは少し照れ笑いでしたね(笑)。最初は社員が歌う予定ではなかったのですが、「ちょっと歌ってみようか」という感じから始め、最後にはみんなで歌うことになりました。

――お客様からも感想をいただいたとか。

お客様からは「(社員同士)仲良さそうだね」とコメントをいただきました。動画を見てくださっていること自体がうれしいですし、応援してくださっていることがとても励みになります。

――今後、会社として目標としていることはありますか?

今、働き方改革が話題になっています。理容業に限らずサービス業はグレーな部分もありますが、そんな中でもK-STYLE HAIR STUDIOはきちんとやっていきたい。例えば時短で働きたい人がいればそれに対応するシステムや環境を作ろうと考えています。理容師としての業務を維持しながら多様な働き方ができる環境を目指しています。それが社歌「理念ソング」にも込めたメッセージのひとつ「社員が幸せになる」につながると思っています。

●関連リンク

執筆者: 加藤陽之 - HANJO HANJO 編集長
コンピュータ関連の出版社からキャリアを始め、カルチャー雑誌などの編集長を歴任。これまで数多くの著名人をインタビューしてきた経験を活かし、HANJO HANJOでは中小企業経営者の深く掘り下げた話を引き出し続ける取材の日々。

インタビュー新着記事

  • 社長業は突然に。経営破綻をV時回復させた「ひとり親方」の覚悟

    いま、東京近郊では2020年に向けた鉄道関連の工事が盛んに行われています。電車の中から窓越しに見える風景で印象的なのは、狭い場所ながら太い鉄の杭を打ち込むダイナミックな重機の姿です。そんな特殊な条件をものともせず、日本の建設・土木業の優秀さを示す仕事を50年にわたって続けてきたのが、横浜にある「恵比寿機工株式会社」です。しかし、創業者の晩年に会社が経営不振に陥り、倒産寸前まできてしまいました。その窮状を救ったのは職人たちのリーダーであるひとりの職長でした。

    2018年10月15日

    インタビュー

  • 「水素水」をもっと日本の企業、事業所へ!〜 ウォーターライフケアという新発想

    昨年、東京都健康長寿医療センター研究所がガイドライン「健康長寿のための12か条」を発表しました。そのエビエンスブックでとりあげられたもののひとつが「水素水」です。病気の予防領域において水素の有効性が認められつつあることで、今、その存在に改めて光が当たっています。今回、紹介するのは、水素を安く簡単に提供する装置、水素水サーバーを開発・販売する「株式会社 ドクターズ・マン」です。

    2018年10月9日

    インタビュー

  • 「横浜のストーリー」を練りこんだ「あられ」「柿の種」は、なぜこんなに美味しく感じられるのか?

    ナポリタン味のあられ「横浜ナポリタン」やビールにピッタリの柿ピーの「横濱ビア柿」をご存知でしょうか。これらユニークな商品を製造・販売しているのが、横浜で創業89年になる「株式会社美濃屋あられ製造本舗」です。ビール、ナポリタン、BARなど横浜が発祥とされるものをモチーフにした、どこにもない横浜オリジナルの米菓子は、どのような背景から生まれたのでしょうか。

    2018年10月1日

    インタビュー

  • 地元が主役の“強烈”なまちおこし、山形・庄内で進化中!【後編】

    もしまちづくりを成功させるもう一つの可能性があるとしたら? その問いに対する答えを出したのが、山形県鶴岡市で民間企業としてまちづくりを行っている「ヤマガタデザイン株式会社」です。9月19日には、山形県庄内地方の魅力を体現する施設がオープン、そこに至る道筋をたどります。キーとなったのは「完全地域主導」のまちづくりでした。

    2018年9月18日

    インタビュー

  • 地元が主役の“強烈”なまちおこし、山形・庄内で進化中!【前編】

    地方創生の必要が叫ばれてもう何年も経ちます。日本各地で様々な取組みが行われてきましたが、なかなか結果を導き出せていません。その要因のひとつは、誰が主体的にまちづくりに関わるのか? ということにあるかもしれません。もしまちづくりを成功させるもう一つの可能性があるとしたら? その問いに対する答えを出したのが、山形県鶴岡市で民間企業としてまちづくりを行っている「ヤマガタデザイン株式会社」です。9月19日には、山形県庄内地方の魅力を体現する施設がオープンします。

    2018年9月14日

    インタビュー

  • 横浜港を彩るレストランクルーズ船! ロイヤルウイングの独自戦略

    山下埠頭や新港地区の開発、IRの誘致などウォーターフロントエリアが活況を見せている横浜港。その横浜港の顔ともいえる存在が、レストランクルーズ船の「ロイヤルウイング」です。ベイブリッジをくぐり、東京湾、横浜港を周遊する観光クルーズ、そしてレストランでの美味しい料理。「もの」から「こと」へのトレンドのなか、体験型消費を象徴する記念日やウェディングなどの「ハレの日」向けのサービスも大人気です。

    2018年9月10日

    インタビュー

  • コナカが「おもてなし規格認証・紺認証」を取得! ファッション・衣料小売業、新たな次元へ(後編)

    日本のサービス産業と地域経済の活性化を図るために誕生した「おもてなし規格認証」。サービス品質を「見える化」するための規格認証制度として、様々な業種の会社や事業所が有効に活用しています。サービス産業のなかでもウェイトが高いのがファッション・衣料関連です。前編に引き続き、本社および紳士服コナカ全店舗でおもてなし規格認証「紺認証」を取得した「株式会社コナカ」の現場からの声を伝えます。

    2018年8月29日

    おもてなし規格認証

  • コナカが「おもてなし規格認証・紺認証」を取得! ファッション・衣料小売業、新たな次元へ(前編)

    日本のサービス産業と地域経済の活性化を図るために誕生した「おもてなし規格認証」。サービス品質を「見える化」するための規格認証制度として、様々な業種の会社や事業所が有効に活用しています。サービス産業のなかでもウェイトが高いのがファッション・衣料関連です。今回紹介するのは、4月に本社および紳士服コナカ全店舗でおもてなし規格認証「紺認証」を取得した「株式会社コナカ」です。

    2018年8月27日

    おもてなし規格認証