所管する文化庁は、日本遺産認定の効果について当該地域の認知度が高まるとしていますが、肝心の日本遺産の認知度が地の底を這っている状況ではその効果もほぼ期待できません。日本遺産は完全にブランディングに失敗しており、ブランド力は「〇〇百選」レベルに甘んじています。
一方、認定された地域はといえば、こちらも所管するのは文化財課など、ブランディングやマーケティングとは無縁の部署、正直「認定」がゴールになっている感が否めません。
文化庁では様々な取組を行うことにより地域のアイデンティティの再確認やブランド化等に貢献し、地方創生にもつながるとしていますが、大方は日本遺産のホームページやパンフレットや日本遺産マークを入れたガイドマップの製作止まり、肝心の地域の受け皿整備などは手つかずのまま、日本遺産を活かす戦略は見えてきません。
では、日本遺産は全く使い物にならないかといえば、そうではありません。