“暑い春”、桜も桃もチューリップも開花/どうする花見イベント? 画像 “暑い春”、桜も桃もチューリップも開花/どうする花見イベント?

インバウンド・地域活性

 連日続く汗ばむ陽気に、花の祭りやイベントを予定していた各地が対応に追われている。異例の高温で桜やチューリップ、桃などの花が例年に比べて早く開花しているためだ。花見のイベント時に花が終わっているなど、“暑い春”に主催者側は困惑する。気象変動などで年々花の満開予測が難しくなり、イベント日時の設定に頭を悩ませている。

 来週末に「チューリップフェスティバル」を予定していた千葉県柏市のあけぼの山農業公園では3日、例年より10日も早く見頃を迎えてしまった。農家が野菜などを販売するフェスティバル当日は、16万本のチューリップの満開を予想していた。

 花畑を管理する富勢地区ふるさと農園営農組合の組合長、成嶋俊夫さん(75)は「つぼみが付いて、あっという間に花が開いた。こんなに早い開花は開園(1994年)以来初めてだ」と驚く。

 例年は桜が散った後に開花が始まるが、今年は10日も早い3月下旬に開花。成嶋さんは花びらが少しでも落ちないよう、気をもんでいる。

 公園を管理する柏市まちづくり公社によると、見頃の時期を心配する問い合わせもあるという。来週は見頃を過ぎる見通しで、客足に影響が出ないか不安を募らせる。
“葉桜”祭りに・・・
 花が満開を過ぎた後に祭りやイベントの開催を迎える地域が続出している。14日に桜を楽しむ「春まつり」を計画する福島県本宮市内では、3日時点で三分咲き。開催時には散ってしまいそうな気配だが、市は「桜を冷凍保存するわけにはいかず、“葉桜祭り”になりそう」と困惑する。

 山梨県笛吹市の雨宮智也さん(44)は今週末と来週末、父や仲間の桃農園で花見キャンプを受け入れる。開花が早まると想定して日程を設定したものの、予想を上回るスピードで桃の花が咲いてしまった。「本当に苦慮している。来週末の時点で花が終わりそうなら、キャンセル覚悟でお客さんに正直に打ち明けるしかない」と嘆く。

 熊本県宇城市のJA熊本うきが直営する道の駅「サンサンうきっ子宇城彩館」は、予想より1週間近く早い3月半ばから桜が開花し、花見弁当の販売を1週間前倒しして3月末に切り上げた。弁当を出荷する農家は対応に追われたという。加工部の開発担当の白本真美香さん(31)は「まさか、こんなに早く開花するとは予想していなかった。桃の花見に合わせて早めに準備しておいたので、間に合ってよかった」と胸をなで下ろす。
高温記録 続々
 気象庁によると、3月中旬以降、移動性高気圧に覆われて晴れの日が多く、全国的に気温が上昇。全国153観測地点の4割で、3月の最高気温の記録を塗り替えた。同庁気候情報課は「気温の平年差が著しい年は満開予測が立てにくい。イベント日程を決める際は、気象予報を活用してほしい」と話す。

桜も桃もチューリップも・・・ “暑い春” どうする花見イベント 満開早過ぎる 集客やきもき

《日本農業新聞》

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