戸田建設、2023年の超高層建築現場構想を発表/ロボや作業自動化で生産性向上
IT業務効率
同社は、16年12月に「建設の未来像~2030年の姿~」と題した提言を発表。先端技術を活用した10~15年先の建設業の未来像を「未来の歩き方」と題した冊子にまとめた。
この中で描いた魅力的な建設現場を実現するため、今回の構想では5年後を想定した超高層建築物向けの具体的な施工技術を▽地上構築▽地下構築▽ICT(情報通信技術)施工管理-の三つに分けて整理した。
地上部は部材の揚重から取り付けまで、一連の作業で自動化を目指す。具体的には、施工BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを基に、3次元(3D)の位置データと工程の管理データを持った鉄骨や外装材を、自動クレーンやAGV(無人搬送車)で所定の位置まで運び、ロボットで組み立てる。
地下工事は地上と比べ生産性の低さが課題となる。既存建物の解体で基礎部の質量や体積の大きなコンクリートの解体が困難なこと、地下工事自体が山留めの倒れを防止する切梁の錯綜(さくそう)する狭い空間で行われていることなどが理由。これらの課題を解決していくとした。
ICTによる施工管理では位置測位やネットワーク、IoT(モノのインターネット)、ドローン(小型無人機)などの技術を活用し、現場の生産管理を効率化する。
今後、中小規模の建築物を対象とした構想もまとめ、幅広く技術開発を進める予定だ。
戸田建設/2023年の超高層建築現場構想を発表/ロボや作業自動化で生産性向上
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