東京五輪競技会場整備が本格化、水泳競技のアクアティクスセンター大屋根構築へ 画像 東京五輪競技会場整備が本格化、水泳競技のアクアティクスセンター大屋根構築へ

インバウンド・地域活性

 東京都が進める2020年東京五輪の競技会場整備が18年度、佳境に入る。都が新設する競技会場の一部では基礎工事が終わり、地上部の工事が本格化する。水泳競技を行う「オリンピックアクアティクスセンター」(江東区辰巳)は、大屋根を支える高さ40メートルのコア柱4本が整備され、現在は地上で屋根の鉄骨を組んでいる段階だ。今夏に大屋根をリフトアップ工法で高さ20メートルまで持ち上げる作業を行う。
 アクアティクスセンターの施設規模はコストカットのため、当初計画(地下1階地上5階建て延べ7万7000平方メートル)を見直し、地下1階地上4階建て延べ6万5500平方メートルに変更。大会時の観客席数は当初予定の2万席を1・5万席(大会後は5000席)に減らす。
 6日に行われた報道機関向けの現場見学会で、都財務局の担当者はアクアティクスセンターの工程(工期=19年12月20日まで)は順調と説明。「施設内にはメイン、サブ、ダイビングの3プールを設ける。周辺公園(辰巳の森海浜公園)との連続性も確保する」と計画概要を示した。
 五輪工事の現場は、テロなどを想定したセキュリティー対策が通常の公共工事より厳しい。都オリンピック・パラリンピック準備局によると「現場内に入る際は、顔と名前を確認できるIDの提示などが必須」という。6日の現場見学会でも、現場を自由に回ることはできず、付近のプレハブや展望台などで事業概要が説明された。
 カヌー・ボート会場の「海の森水上競技場」(東京臨海部)は、東京港の中央防波堤埋め立て地の間の水路を利用して造る。水上コース以外の建築物(グランドスタンド棟、艇庫棟など)を仮設レベルに低廉化しコスト縮減を図る。現在は水門の構築、建築物の基礎工事などを実施中だ。工期は19年3月28日まで。バレーボールなどを行う「有明アリーナ」(江東区有明)も、これから地上で躯体が立ち上がっていくという。工期は同12月9日までで、工事進ちょく率は約10~15%となっている。
 都立葛西臨海公園に隣接する都有地(江戸川区臨海町)に整備する「カヌー・スラローム会場」では、アクセスプール・ウオーミングアップコースの躯体構築、スタートプール・ろ過施設の杭打設などが進行中だ。工事進ちょく率は約21%。延長200メートルの競技コースは同5月末の完成を見込んでいる。
 現場見学会で都の担当者は「スラロームは激流下りのような競技。この場所が、国内初の人工のスラロームコースになる」と話した。

東京都/東京五輪競技会場整備が本格化/アクアティクスセンター大屋根構築へ

《日刊建設工業新聞》

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