中小企業社長の決めゼリフ!Vol.1「相互理解する」/(株)ゲイト 五月女圭一さん 画像 中小企業社長の決めゼリフ!Vol.1「相互理解する」/(株)ゲイト 五月女圭一さん

人材

一国一城の主である、中小企業の社長たち。彼らは戦国武将のごとく、状況を打開する一言を持っているものです。決めゼリフにまつわる話から、それぞれの会社の個性が透けて見えてきます。社内でのコミュニケーション、社外での交渉ごと、新入社員へのあいさつ、自己紹介など、様々なシーンで必ず口にする「決めゼリフ」をご紹介します。連載第一回目は株式会社ゲイト代表取締役CEO/Founderの五月女圭一さんにご登場いただきます。

==
■株式会社ゲイト
飲食店やリラクセーションサロンなど、東京都内を中心に約20店舗のストアビジネスを展開。既存のストアビジネスの構造改革に取り組んだことをきっかけに、現在では社会的企業として日本が抱える課題解決に力を注いでいる。農林水産業、加工業などの六次産業化や地方創生、事業承継、空き家問題、ヘルスケア、シェアリングエコノミー、ロボット、バイオ、先端技術など多面的かつ同時進行でビジネスを推進する。
==


■若くして起業、過労で倒れた経験からバランスを考えるように

 ビジネスキャリアのスタートは、大学入学前の18歳で学習塾の経営という五月女社長。ストアビジネスの立ち上げ関与は3,000件以上、事業再生も多数多分野にわたる。

 「この辺(墨田区)は、関東大震災と東京大空襲で2回焼け野原になっている地域です。子どもの頃から工場で両親が働いている姿というのは、普通の光景でした。だいたい同級生は自営業をやっているところの子どもばかりで、サラリーマンの子どもは転校生だけというような地域です。ですから、まず生きるために、自分で仕事をするというのは当たり前のこととして受け止めています」

 26歳という若さで東証一部ベンチャー・リンクに経営コンサルタントとして所属するなど猛烈な働きぶりだったが、そのために30を前にして過労で倒れ、数年の闘病生活も経験している。

 「若い頃は狂ったように働けちゃいますよね。お医者さんには『社会復帰率は4%、もう一度倒れたら死ぬよ』と言われたくらいです。それでも生きていました。ですから『生かされた』という思いが強いんです。同じようにやると死んじゃいますから、働き方も変えざるを得なかったんです(笑)」

■パートナーとのコミュニケーションはチャットを駆使して行う

 株式会社ゲイトの本拠地は東京に事務所があるものの、五月女社長自身は東京だけでなく日本中、そして世界を飛び回っている。仕事を共にする社員やパートナーとのコミュニケーションはどのように取っているのだろうか。

 「現在、僕自身は、東京3分の1、東京以外の地方が3分の1、そして海外が3分の1という割合で移動しながら仕事しています。いわゆる正社員は20人くらい、フリーランスや契約社員、アルバイトなどを含めると150人くらいとご一緒させてもらっています。社員やパートナーとのコミュニケーションはほとんどチャットツールで行っていて、あまり直接話しかけるということはしないですね。指示命令系統が無い、パートナーシップ契約の方が多いので、時間報酬ではなく成果報酬という考え方です。若い頃からこのスタイルでの契約が多いですね」

 チャットツールでは、場所やテーマでグループ分けを行い、300を超える膨大な量のグループが常時稼働しているという。場所も時間も非同期でのコミュニケーションが求められるが、不便を感じることはないのだろうか。

 「『やり取りすること』がコミュニケーションだと思われていますが、私はコミュニケーションというのは『相互理解』のことだと思っています。例えばメールひとつとっても、返信のペースは人によって違いますよね。まずは相手を理解することが『コミュニケーション』のはじまり。私のペースに合わせてもらうことがコミュニケーションではないんです」

 このため、自分のことを知ってもらうための情報開示は非常に積極的だ。出張を含むスケジュールは全公開しており、またコミュニケーションの主要ツールであるチャットも、全ての議論が追えるよう全員に公開しているという。


《かのうよしこ/ライター》

編集部おすすめの記事

特集

人材 アクセスランキング

  1. ~社内コミュニケーションの秘訣~不良を優等社員に変えた教育

    ~社内コミュニケーションの秘訣~不良を優等社員に変えた教育

  2. ゼネコン大手5社、下請け業者の社保加入促進に本腰

    ゼネコン大手5社、下請け業者の社保加入促進に本腰

  3. ドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」骨太に描かれる若者の“労働観”

    ドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」骨太に描かれる若者の“労働観”

  4. 丸の内に保育所付き事務所/コトフィス~こどもとはたらくオフィス~

  5. 国交省が4月から社保未加入の2次以下下請も排除、指導の猶予期間設定

  6. 旅館業の人材不足をどう解決すればいいのか?(第1回 状況編)

  7. カリスマ社長の奥様、会ってみたいその魅力!/Vol.1嶋田奈生子さん(東京 島田商店)

  8. 建設コンサル大手14社/18年春採用は新卒、中途とも横ばい/19年春は9社が増員

  9. 社員が見た社長の評価! 社長の自己評価と大きな差が

  10. 「商品売るより 自分を売ろう」野球と人、そこにはハイゴールド(後編)

アクセスランキングをもっと見る

page top