話題の「新かんきつ」フィンガーライムの経済栽培に挑戦! 1キロ数万円 画像 話題の「新かんきつ」フィンガーライムの経済栽培に挑戦! 1キロ数万円

制度・ビジネスチャンス

 鹿児島県宇検村に農業で新規参入した後藤恭子さん(41)は、インターネット上などで話題になっている新かんきつ、フィンガーライムの経済栽培に挑戦している。色や香りに魅力を感じ、最初は国内業者から苗を入手した。原産国のオーストラリアからも多様な品種を直接入手し、14品種を栽培する。昨年初出荷し、1キロ当たり数万円の高単価で販売した。タンカンや「津之輝」に続く奄美大島の新かんきつとして産地化を目指す。

 教師として赴任した後藤さんは同村が気に入り、2013年に就農した。農地を借りて、約1ヘクタールでタンカンなどのかんきつ、アボカドなどを栽培している。フィンガーライムはテレビで見て興味を持った。

 「タンカンに代わる適作物を探していた。レストランではすしの上に載せたり、サラダのトッピングに使っている。チーズケーキの中に入れてもおいしい。かむと酸味が出てきて、もう一段おいしさが増す」と説明する。

 苗を13年に1本、14年に2本入手し植えた。15年は100本以上植えたが雪で枯れた。だが、諦めなかった。15年6月オーストラリアに視察に出掛け、先進地の品種や栽培法を学んだ。「エマ」「アルストンビル」「クリムゾンタイド」などの穂木を16年に輸入し、台木用のカラタチとシークワーサーに接いで苗を育て定植した。

 後藤さんは「香りも色もバラエティーに富んでいる。夏は爽やかな品種を出荷し、クリスマスには皮が黒で果肉が赤いものなど、季節に合ったものを出荷したい」と夢を膨らませる。

 昨年夏、1果7グラム程度の果実を1キロ弱収穫し出荷。農園のホームページで紹介したところ問い合わせが入り販売に苦労はなかった。東京都内のレストランに出荷した。

〈ことば〉 フィンガーライム

 オーストラリアの亜熱帯林に自生しているかんきつ。親指状の細長い果実を半分に切ると、キャビアに似た、直径1ミリ程度の丸い粒状のさじょうが出てくる。果皮は緑、紫、黒、赤、黄色など色とりどりで、果肉も緑、黄、ピンク、赤、白など多様。高級食材として流通している。

フィンガーライム 新かんきつに挑戦 1キロ数万円 鹿児島 後藤さん

《日本農業新聞》

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