幻のもち米「梅三郎」で正月用切り餅/雪に負けず製造最盛、新潟県長岡市 画像 幻のもち米「梅三郎」で正月用切り餅/雪に負けず製造最盛、新潟県長岡市

インバウンド・地域活性

 新潟県長岡市の農事組合法人田代農産で、幻のもち米と呼ばれる「梅三郎」を使った正月用の切り餅の製造がピークを迎えている。社員やパート16人は、今夏の豪雨による土砂崩れや例年に比べて早い降雪の影響で、主要道路を回り道しての通勤となっているが、餅のような粘りで根強いファンに届けようと、12月末までフル操業する。

 「梅三郎」は、山あいにある同市半蔵金集落で栽培されている品種だ。標高400メートルの冷水で育てる。栽培が難しく、収量が少ない欠点があるが、餅にした時の滑らかな舌触りとよく伸びるのが特徴だ。同法人は現在、関東圏に顧客700人を抱える。

 餅製造は11月上旬から始まり、「梅三郎」と一般的なもち米を合わせて一日に540キロを使用する。シーズン全体で400俵(1俵60キロ)に達する。

 地域では、7月の豪雨で県道24号(栃尾山古志線)の全面通行止めが続いている。集落から工場がある同市田代地区までの通勤時間は、通常ならば10分ほど。現在は社員やパートは、魚沼市を通る迂回路を使い、約1時間かけて出勤する。また、降雪が例年に比べて早く、除雪が間に合わないなどの悪影響も出ている。

 それでも法人のメンバーは挽回していきたいと鼻息は荒い。梅沢清一代表は「ここで諦めたら、ファンが『梅三郎』の餅を食べられなくなってしまう。負担は大きいが、変わらぬ品質の餅を作り、希望日に届け喜んでもらえるようにしていきたい」と意気込みを見せた。

「梅三郎」餅 ファンに届け 雪に負けず製造最盛 新潟県長岡市 田代農産

《日本農業新聞》

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