米粉用で普及、血糖値上がりにくい水稲育成/福岡県農総試 画像 米粉用で普及、血糖値上がりにくい水稲育成/福岡県農総試

制度・ビジネスチャンス

 福岡県農林業総合試験場は、生活習慣病につながる血糖値の上昇が緩やかな米粉用の水稲「ちくし粉85号」を育成した。体にほとんど吸収されない「難消化性でんぷん(RS)」を多く含み、一般品種並みに収量を確保できる品種は全国初。炊飯時の食味は一般的な品種に劣るが、機能性の高い米粉として利用できるとして、県は製粉会社と連携して普及を進める考えだ。

 主食用米はRSをほとんど含まないが、「ちくし粉85号」は17・1%含む。吸収される糖質が少なく、血糖値が上がりにくい。同品種の米粉のビスケットを食べてもらう試験では、上昇した血糖値は血液1デシリットル(100ミリリットル)当たり約20ミリグラムで、「ヒノヒカリ」の約半分だった。

 「ちくし粉85号」の収量は県内で10アール当たり466キロで、従来の高RS品種に比べ5割以上も増収。成熟期は同県では晩生で、葉、穂いもちに強いが、茎が長いため倒伏に注意が要る。

 地元の鳥越製粉が米粉を菓子製造業者などに提案し、需要を踏まえて来年度の県内作付けを決める。2020年には4ヘクタールへの拡大を目指している。当面は県内だけでの栽培だが、将来は全国にも普及できるようにするという。同試験場農産部は「米粉用米で転作に取り組む農家の手取り向上につなげたい」と説明する。

 米粉用米は全国で作付けが増えており、農水省によると17年産は前年比55%増の5307ヘクタール。消費者の健康志向や、数量払い交付金などが生産増を後押ししている。

米粉用で普及 10アール466キロ確保 血糖値上がりにくい水稲育成 福岡県農総試

《日本農業新聞》

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