ソバで耕作放棄地解消や特産づくり/加工、販売で運営が成立 画像 ソバで耕作放棄地解消や特産づくり/加工、販売で運営が成立

制度・ビジネスチャンス

 福島市上名倉の高橋正幸さん(67)は、耕作放棄地解消や特産づくりを目指し、独自にソバの生産と販売を始めた。農業の経験はなかったが「せっかくなら地元で生産したソバの粉で打ちたい」と思い立ち、自ら耕作放棄地を開墾。より多くの顧客とつながれるよう、主にインターネット上で販売する。直接届く購入者からのメッセージに意欲を新たにしている。

 元々は仕事の傍ら、趣味としてそば打ちをしていた。自分のそばを食べた人の「おいしい」という言葉に喜びを感じ、販売を目指すようになった。

 材料からこだわろうと、農業の経験はなかったがソバ栽培を始めることを決意。知人の耕作放棄地1ヘクタールを借りて、雑草が茂る農地を自ら開墾。2016年から県オリジナル品種「会津のかおり」の栽培を始めた。2年目の今年は2倍の2ヘクタールに拡大した。

 自宅に工房「十割・さくら蕎麦(そば)」を構え、製粉・手打ちを手掛ける。主な販売先として、大手ポータルサイトのショッピングページに出店している。前職でのパソコン操作の経験を生かし、自ら撮影した写真を多用するなどページのデザインも工夫する。「店舗がなくても販売できる手軽さや、全国各地の消費者にアピールできるのが魅力」と話す。

 購入者が感想を投稿できるようになっており「つゆなしで食べるとそばの甘味と香りが広がり、とてもおいしい」という書き込みもあった。「評価が分かると、やりがいも増す」と実感する。

 高橋さんは「栽培だけだと採算が合わないが、加工や販売を手掛けることで運営が成り立ち、そば作りが楽しくなる。地域農業の活性化に貢献したい」と意気込む。

ソバ 販売まで一手に 放棄地解消に貢献 福島市の高橋正幸さん

《日本農業新聞》

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