地域を“アゲる”観光行政、“サゲる”観光行政 画像 地域を“アゲる”観光行政、“サゲる”観光行政

インバウンド・地域活性

 たとえば、ハリウッド映画の「ラストサムライ」のロケ地としても知られる書寫山圓教寺へ行きたいと案内所を訪ねるとすぐにはがき大の小さなメモを取り出し、その記載内容を示しながら姫路駅から書寫山の入口となる書写ロープウェイ行のバスの時刻表、バス乗り場の番号と所要時間、お得なセット券の案内とその売り場を教えてくれます。

 これにより次のバスが出るまでわずか5分でもすぐにお得なチケットを購入、目当てのバスに乗ることができます。渡されたメモには帰りのバスの時刻表も印刷されており、ストレスなく時間を有効に使い、計画的に充実した取材リサーチができました。戻って記事にする際もメディア対応、素材提供の全てにおいてスムーズな作業を行うことができました。

 また、こうした取り組みは規模の大小によらずできることです。滋賀県高島市では近年人気が高まり、年間13万人を集める「メタセコイア並木」目的の観光客向けに列車とバスの乗り継ぎが一目でわかる「JR湖西線とコミュニティバス連絡票」を作成しています。

 駅の観光案内所で提供されており、帰りの電車の時間を計算しながら効率的に地域を廻れるため、予定になかったご当地グルメや温泉も満喫。これらのネタを合わせ技にしてメタセコイア並木の魅力を紹介した記事は人気を博しました。

 さて、観光行政の優劣が地域の命運を分ける時代、あなたのまちの観光行政は地域をアゲてくれる存在でしょうか? 今一度、そのあり方をチェックしてみてください。


●水津陽子(すいづようこ)
合同会社フォーティR&C代表・地域活性化・まちづくりコンサルタント。地域資源活かした地域ブランドづくりや観光振興など、地域活性化・まちづくりに関する講演、企画コンサルティング、執筆を行う。2014年地方創生法に関連し衆議院経済産業委員会に参考人出席。著書に『日本人だけが知らないニッポンの観光地』(日経BP社)などがある。



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《水津陽子》

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