日建連、土木工事のIoT対応強化へ/会員現場に実証フィールド用意 画像 日建連、土木工事のIoT対応強化へ/会員現場に実証フィールド用意

IT業務効率

 日本建設業連合会(日建連)は、土木工事へのIoT(モノのインターネット)活用に向けた取り組みを一段と強化する。会員企業の現場に実証フィールドを用意し、IoT関連の技術・製品の提供企業にテストやニーズの収集を行う場として利用してもらう取り組みを始めた。会員企業に土木分野のIoT活用のポイントをまとめた技術資料を周知。技術者の理解を促しながら導入に弾みをつける。
 戸田建設が神奈川県厚木市内で行っている「厚木市森の里東土地区画整理工事」の現場を実証フィールドとした。現場では、センサーや通信関連の企業、機械を内蔵した衣服を扱うアパレルメーカー、サプリ食品メーカーなど12社が活動を始めている。
 同工事は100人程度が作業に当たり、複数の重機が稼働することもある造成工事。12社は現場向けの製品を実際の作業で試験的に利用してもらったり、現場のニーズを製品の改良や技術の開発に役立てたりしている。日建連は資金の拠出や評価は行わないものの、ユーザーの視点から助言し、改良・開発、発注者、会員企業への広報を支援する。
 IoT関連の技術・製品を提供する企業の中には、屋外作業が多い土木工事現場では製品の破損や機器が正常に作動しないなどの懸念があるとして参入に二の足を踏む企業もある。一方で日建連の会員企業などには、IoTが工事現場の安全確保や施工の効率化、作業環境の改善などに役立つとみる企業が少なくない。技術・製品の提供企業との仲介を期待する声もある。
 実証フィールドでは18年に報告会を開く。日建連は好評であれば実証フィールドの提供を続ける方針で、別工種の現場での実施も視野に入れる。「提供企業と建設会社のウイン・ウインの関係」(土木工事技術委員会)を目指すとしている。
 会員向けにまとめた技術資料は「土木工事現場のIoT活用ガイド」。ホームページで提供を始めた。IoTが「現場に革命的な変革をもたらす可能性がある」として、導入する際のポイントを整理。現場での活用、対応機器(17種)、導入手法、導入モデルなどを紹介し、導入が進んでいるダム、シールド工事を除き、▽海岸・河川▽都市土木▽切り盛り土▽構造物(橋梁)▽トンネル-の5工種を対象にIoTで改善できる作業なども例示した。対応機器とネットワークの接続タイプ別事例やメリットも示している。

日建連/土木工事のIoT対応推進/会員現場に実証フィールド用意、導入ポイント周知

《日刊建設工業新聞》

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