熱狂的ファンを生み出すヤッホーの戦略とは?/熱狂ブランドサミット2017 画像 熱狂的ファンを生み出すヤッホーの戦略とは?/熱狂ブランドサミット2017

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 またヤッホーブルーイングではチームビルディングにも力を入れている。井手氏が社長に就任したのは2008年。当時20人ほどの社員がいたが、これまでのように個々で仕事をしていては良い会社にならないと判断した井手氏はチームビルディング研修に参加。井手氏の変化に気づいた社員たちもチーム作りが必要だということを感じ、徐々に行動が変わり始めたという。その結果2009~2011年は微増だった売上が、チーム作りの歯車が回りはじめた2012年以降は毎年14~30%の成長を見せるほど向上している。

「多くの会社はチームよりも一人でやったほうが早いと判断してしまいがちです。1+1が0.8になってしまっているんですね。しかし正しくチームビルディングができれば、1+1は3にも4にもなります」と井手氏は語った。

■ファンに喜んでもらえれば売上は後からついてくる

 イベントを企画しファンを増やしたいと考えている企業は多いことだろう。しかしここで問題となるのが費用対効果だ。ヤッホーブルーイングのイベントは毎回赤字とのことだが、このことについて井手氏はどう考えているのだろうか。

「ファンに喜んでもらうことができれば売上は後からついてきます。これはインターネットでビールを販売していた頃から変わっていません。こんなに熱狂しているファンがイベントの翌日から知らんぷりというのはまず考えられないですよね(笑)。あとは戦略の考え方です。大事なのはトレードオフです。満足度と利益は両立しないから、満足度そこそこに利益を拾いにいく会社が多いですが、私たちは利益を捨てて満足度を取りにいきます。ほとんどの会社はこんなことやりませんから、これが差別化戦略になります。こんな会社は他に見たことないですからファンは熱狂的になってくれるのです」と強調した。

「自分が変われば会社が変わります。いま自分ができることをコツコツやって、一人ずつ仲間を作っていく。そうするとある段階からすごい勢いで歯車が回り始めます」。井手氏が語るこの言葉がこれまでの歩みを物語っていると言えるだろう。

「熱狂ブランドサミット」を主催する池田氏は、「私は自社のブランドを熱狂的に愛してくれるお客さんが増え、売上が増えていけば世の中がもっと明るくなるという、マーケティングの本質的なところに帰りたいと思っています。そのためには社内に情熱あふれるマーケッターが新しいうねりを作り出す必要があると思います」と続けた。


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《川口裕樹/HANJO HANJO編集部》

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