旅館業の人材不足をどう解決すればいいのか?/第2回 働き方改革「10のキーワード」 画像 旅館業の人材不足をどう解決すればいいのか?/第2回 働き方改革「10のキーワード」

人材

■外国人は日本人の代替という発想はNG

ーーこのところ頻繁に話題に上る「外国人雇用」は、旅館業ではどういう状況でしょうか?

 取り組みをしている企業は着実に増えています。城崎温泉をはじめとする温泉地では外国人従業員が増えていると聞いています。ただ日本人の労働力の代替という発想で外国人を雇っても定着もしないし、活躍も期待できないと思います。「日本人が採れないから外国人」という発想ではダメだということです。「外国人は日本人と同じようには働いてくれない」という人もいますが、それは当たり前ですよね。文化背景や労働意識が異なるのですから。

 日本人と同じ業務で考えるのではなく、日本人との役割分担を考えて組み合わせるなどして、外国人の特長や特性を意識することが必要です。その方が外国人も楽しく働けるし、お互いにとって良い関係性が築けます(図3)。

 外国人雇用についてのニーズはかなりあると思います。外国人を採りたいという旅館経営者の話はよく耳に入ってきます。まずは彼らに何をやってもらうか、その役割を明確にしたほうがいいでしょう。外国人の多くは若い層なので体力が必要な仕事にも対応できるでしょうし、言葉の面では外国人観光客の対応も期待できます。ただ日本語でのコミュニケーションは難しい部分があるかもしれないので、その場合にはフォローする手法を併せて準備するなどして、彼らの能力を活かすことが重要です。


●城倉 亮(じょうくらりょう)
リクルートワークス研究所 研究員。2004年東京大学文学部思想文化学科卒業後、大手航空会社、日系コンサルティングファームを経て、2012年株式会社リクルート(現株式会社リクルートホールディングス)入社。グループ人事労務を担当する部門のマネジャーとしてグループ各社の人事業務を支援。その後、ITベンチャー企業での人事を経て、2015年10月リクルートへ復帰し、現職。


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