米の新品種、商戦始まる!各産地が高価格帯を投入/東京のデパートでは5キロ3000円超ずらり
インバウンド・地域活性
トップ産地の新潟県は、今年本格デビューの「新之助」を都内のデパートで売り始めた。県の主力「コシヒカリ」と並ぶブランド米にしようと、販売価格は5キロで3780円と強気の設定。大粒で甘味やこくがある魅力を消費者に広める。県などは「コシヒカリ」と別に「新之助」を宣伝するCMを製作し、PRを強める。
岩手県の「金色(こんじき)の風」は、東京都と大阪府のデパートを皮切りに消費地への販売に乗り出した。都内デパートでは5キロ3780円の価格で扱う。県はふわりとした軽い食感と甘味を強調。前年にデビューした「銀河のしずく」に続いて新品種を投入し、二枚看板で良食味米産地をアピールする。
「コシヒカリ」発祥の地の福井県からは「いちほまれ」がデビューし、デパートで特設コーナーを設けて5キロ3520円で販売をスタート。つやと粘りが特徴で、県は「コシヒカリを超えるおいしさ」と売り込む。
来年の本格デビューを控えた山形県の「雪若丸」。県は今年を先行販売期間と位置付け、男性をターゲット層に「つぶ、いきいき」としっかりとしたかみ応えをアピールする。女性ファンの多い「つや姫」と支持層のすみ分けを図る。価格は「つや姫」に迫る5キロ3240円で販売されている。同じく宮城県の「だて正夢」も、来年の本格販売開始を前に、11月下旬から都内のデパートに並べていく。
産地が独自品種を開発する動きは全国に広がり、17年産のうるち米の産地品種銘柄は前年産から27増え、過去最多の753銘柄となった。
三越伊勢丹ホールディングスは、「ここまで米新品種のデビューが重なる年は今までなかった。消費者の購入意欲が高まると期待している」と受け止める。
米新品種 商戦始まる 各産地 高価格帯を投入 東京のデパート 5キロ3000円超ずらり
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