カリスマ社長の奥様、会ってみたいその魅力!/Vol.1嶋田奈生子さん(東京 島田商店) 画像 カリスマ社長の奥様、会ってみたいその魅力!/Vol.1嶋田奈生子さん(東京 島田商店)

人材

 カリスマと呼ばれる社長には、影に陽に支える奥様がいます。経営が苦しい時期の相談相手として、社員や取引先とのコミュニケーターとして、表舞台に登場することがなくても、いい会社にはいい社長夫人がいます。そんな素敵な奥様に、話を聞いてみたいと思いませんか? 笑いあり涙あり、思わず身を乗り出したくなるような意外なストーリーを紹介します。連載の第一回はケミカル溶剤の製造や販売を手がける島田商店(東京都墨田区)の代表取締役社長、嶋田淳さんの奥様、嶋田奈生子さんです。


■出会いは母の営む飲食店

 奈生子さんが嶋田社長と結婚したのは3年前。出会いは奈生子さんの母親が経営する香川県の飲食店だったそうだ。

「彼は出張の度に母の店に来てくれていたみたいなんです。たまたま私が店の手伝いをしているときに彼が来店。以前から母に『面白い子がいるのよ。あの子は社長になるらしいんだけど、きっとうまくいくよ』と彼の噂を聞いていたのですが、その時は目も合わせてくれないし、話してもくれなくて『シャイな人だな』と思っていました」

 しかし奈生子さんのことが印象に残っていた嶋田さんは宿泊先にチェックイン後、店に電話。用件は「無事にホテルにつきました」という報告だけだったが、機転をきかせた奈生子さんのお母さんが電話を替わり連絡先を交換したそうだ。その後、遠距離恋愛を経てゴールイン。奈生子さんは生まれ育った香川の地を出て、東京での新婚生活が始まった。

■母を見て学んだ自分も責任を負わなくてはならないという覚悟

 嶋田さんは島田商店の三代目社長。結婚当時は社長就任前だったが、やがて跡を継ぐことは決まっていた。経営者の妻として生活することに不安はなかったのだろうか。

「うちは父も兄も会社経営をしていたのであまり不安はありませんでした。むしろサラリーマン家庭の生活を知らないので、そっちの方が不安だったかもしれません」

 しかし、いよいよ嶋田さんが社長に就任する段にはさすがに緊張感があったようだ。

「やっぱり実際に社長就任となると責任の重たさが違うじゃないですか。社員さんのご家族のことも考えなくちゃいけなくなる。『この人に何かあったときは、今の生活を捨てて自分も外に働きにいかなくては……』という覚悟はありました。今思えば、うちの母もそういう覚悟で父と一緒にいたのだと思います。社長夫人ってきくとキラキラしたイメージを抱かれることがあるかもしれないですが、実際には地味な役割ですよ。おかみさんのように経営者を支えるのが妻の役割だと思います」

奈生子さんは経営者の父を支え続けた母の背中を見て、自然と経営者の妻としての覚悟を学んでいた。

「経営者の妻って自分も責任を負わなきゃいけない立場になりますよね。その分やりがいがあります。一緒に歩める感じがするというか。うちの母は好き放題やっていた方ですが(笑)、父の話はよく聞いていたように思います」


《大川祥子/ライター》

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