国産小麦が用途を拡大、麺用→菓子向けにして成功! 画像 国産小麦が用途を拡大、麺用→菓子向けにして成功!

制度・ビジネスチャンス

 製粉メーカーが国産小麦粉の用途拡大に取り組んでいる。麺用に開発されたタンパク含量の多い品種も、製粉度合いを細かく調整して菓子向けに仕上げ、商品化に成功している。国産小麦の引き合いの強さを追い風に販路を広げる。

 吉原食糧(香川県坂出市)は、県産小麦「さぬきの夢」を用いた菓子用小麦粉「さぬきの夢ロワール」(1キロ432円)を販売する。うどん向けに開発された品種だが、製粉を工夫し、菓子に適した薄力粉として開発した。
薄力粉の感覚で
 同社は製粉度合いを55段階に分類。調整によりタンパク量を減らすことができ、ケーキならしっとり柔らかく、焼き菓子は食感が軽くなるという。神戸市の有名フランス菓子店にも卸す。「県産小麦粉の販路開拓につなげたい」(同社)と意気込む。

 愛知県産「きぬあかり」をミックス粉に仕上げたのは金トビ志賀(愛知県丸山町)。うどんやきしめんなど、こしが強い麺類向けの「きぬあかり」のタンパク量を、製粉とミックスの技術により低減。「金トビパーティーミックス パンケーキミックス」は、中力粉だが薄力粉に近い感覚で菓子類に使えるのが特長だという。

 7月にはベーカリー業界の商談会に初めて出品し、PRした。

 北海道江別市を拠点とする江別製粉は、道産小麦「ゆめちから」をパン、パスタ以外の用途に使うことを提案する。「もっちり感が売りの超強力小麦だが、ブレンドでうどんなど和風の麺にも使える」(同社)
農家は栽培ぜひ
 小麦の利用促進事業に取り組む全国米麦改良協会は、「実需から国産小麦の要望が大変強く、作れば売れる状況」と指摘する。「農家はぜひ小麦に挑戦してほしい」と呼び掛けている。

国産小麦 用途を拡大 麺用→菓子向けに 製粉度合い細かく調整 タンパク量減らす メーカー

《日本農業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

制度・ビジネスチャンス アクセスランキング

  1. ゼネコン大手26社/17年4~12月期決算/民需足場に14社が受注増

    ゼネコン大手26社/17年4~12月期決算/民需足場に14社が受注増

  2. 政府、東京五輪後の景気対策、インフラ整備など大規模プロジェクトに重点

    政府、東京五輪後の景気対策、インフラ整備など大規模プロジェクトに重点

  3. 事業承継税制が大幅に改正される

    事業承継税制が大幅に改正される

  4. 主要ゼネコン26社/17年3月期決算/最高益更新相次ぐ、全社が増収見込む

  5. 道路舗装大手7社の16年4~9月期決算。増収2社、営業増益2社

  6. ナショナルトレセン拡充棟建設へ、東京五輪を目指すトップ選手の強化拠点に

  7. 原稿料、講演料、コンサル報酬など支払うとマイナンバーが必要?

  8. 兵庫県小野市の市場地区新産業団地整備/企業進出ニーズ高く、一部変更へ

  9. ESRが千葉県市川市に大型物流施設、コンセプトは「人に優しい設計」

  10. ~あたらしい訪問型ビジネス:1~老人ホームが薬局の“顧客”になる日

アクセスランキングをもっと見る

page top