四万十市、香酸かんきつ「ブシュカン」をブランド化へ/酎ハイ、ポン酢、商品続々 画像 四万十市、香酸かんきつ「ブシュカン」をブランド化へ/酎ハイ、ポン酢、商品続々

インバウンド・地域活性

 高知県四万十市は香酸かんきつ「ブシュカン」のブランド化に力を入れている。地元の特産かんきつを県外に売り出し、ブランドイメージを作っている。20~40代の女性をターゲットに、酎ハイやポン酢、ジュースを展開し、加工販売の需要を開拓。米が主体で、目立ったブランド農産物が少ない同市から全国で戦える品目が出てきたと、市を挙げて産地振興に乗り出している。

 ブシュカンは直径5センチほどの香酸かんきつ。ユズより酸味がまろやかで、スダチよりも皮に香りがあるのが特徴。同市ではソウダガツオの若魚「新子」に果汁をかけて食べる。市内で消費は多かったが、県外の知名度は低い。一方で、市内の消費だけでは生産振興に結び付かないと考え、県外の販促活動に乗り出した。

 ブシュカン商品を販売する「四万十ぶしゅかん(株)」は加工販売に重点を置き商品を展開する。農薬を使っていない栽培を強調し、女性客の獲得を目指す。今年は9、10月に全国で170店舗展開する外食チェーンと協力し、90店舗で果汁を使ったジュースを販売する。調理をする女性層に向けて、小売り向けに展開しているドレッシング(725円)、ジュース(160~200円)は、首都圏の高級スーパーや百貨店で販路が広がっている。県内飲食店では、ハイボール用のシロップ(840円)の引き合いが強くなっている。

 業務向けの販売力を強化するため施設整備を進め、8月22日から搾汁器を備えた工場を稼働させた。常温で放置すると変色が早いため冷蔵設備も備え、出荷増に備える。

 需要の増加に応えるため、昨年5月に生産者団体を立ち上げ生産振興に取り組む。所属する生産者は26人。他に、市内で庭先や園地に植えてあった木から収穫する農家が約150戸いるが、出荷量は少ない。

 四万十ぶしゅかんは今後、1億円産業を目指す。市は産地化を歓迎し、苗代の補助や施設整備で後押しする。米中心の地域だけに、新たな特産品目に育て上げるのが目標だ。市の農林水産課は「組合や会社と連携しながら、継続性のある産業として産地振興に尽力したい」と強調する。

香酸かんきつブランド化 ブシュカン商品続々 酎ハイ、ポン酢・・・ 全国へ 高知県四万十市

《日本農業新聞》

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