首都高1号羽田線東品川桟橋・鮫洲埋立部更新/迂回路切替で本線整備へ 画像 首都高1号羽田線東品川桟橋・鮫洲埋立部更新/迂回路切替で本線整備へ

インバウンド・地域活性

 首都高速道路会社が東京都品川区で進める高速1号羽田線東品川桟橋・鮫洲埋め立て部の大規模更新事業で、本線部の更新工事が本格的に始まる。大林組を代表とする9社のJVが実施設計・施工を担当し、このほど仮設の迂回(うかい)路の工事が完了。14日午前1時から既設本線(上り)を迂回路に切り替える。今後、既設の解体・撤去を進め、2020年東京五輪までに上り更新線を完成させる。
 本線部の着工に当たり、首都高速道路東京西局プロジェクト本部品川工事事務所の石橋学工事長は「段階的に作って壊す作業が繰り返される現場で、施工体制をスムーズに切り替え、周辺環境に配慮しながら安全、効率よく工事を進める」と気を引き締める。
 東品川桟橋・鮫洲埋め立て部(東品川2丁目~東大井1丁目、更新延長約1・9キロ)は京浜運河沿いに整備され、1963年の供用開始から半世紀以上が経過。首都高全線の中でも構造物の損傷が特に激しい。
 大規模更新工事の実施設計と施工は大林組・清水建設・三井住友建設・東亜建設工業・青木あすなろ建設・川田工業・東京鉄骨橋梁・エム・エムブリッジ・宮地エンジニアリングJVが担当する。
 工事は大きく4期に分けて進める。厳しい施工環境・条件を踏まえ、躯体部分のプレキャスト(PCa)化の推進などで現場作業の効率化、工期短縮に取り組む。
 第1段階は工事用道路や迂回路などを整備。併せて、大井ジャンクション(JCT)を造り替えるため、湾岸線東行きから羽田線上りに接続する区間を19年9月まで通行止めにする。
 第2段階では迂回路に現在の上り線の交通を切り替えた後、更新線(上り)の新設工事に入る。迂回路と既設本線(下り)に挟まれた厳しい作業環境下で、解体・撤去する既設道路の一部も工事用道路に活用しながら動線を確保する。
 大林組JVの河合吾一郎主任は「ウナギの寝床のような作業エリアで、動線をいかに確保するか。供用中の路線の区画に入らないような工法を選定し、騒音・振動など周囲への影響を抑え、安全第一で工事を進める」と話す。
 五輪後の第3段階では完成した更新線(上り)に下り線の交通を切り替えた後、暫定利用しながら更新線(下り)の工事を進める。第4段階では上下線とも更新線の供用開始後から迂回路の撤去工事に着手し、26年度の事業完了を予定している。
 これまで周辺のビルに仮の現場事務所を設置していたが、鮫洲埋め立て部側工区の起点側に整備していた現場事務所が完成し、新事務所での業務を開始した。総事業費912億円を投じて、約10年かけて進める大規模更新事業の本設工事はこれから本番を迎える。

首都高速会社/1号羽田線東品川桟橋・鮫洲埋立部更新/迂回路切替で本線整備へ

《日刊建設工業新聞》

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