飲食業の人材不足、最新の対策は?/外食ビジネスウィーク 画像 飲食業の人材不足、最新の対策は?/外食ビジネスウィーク

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【記事のポイント】
▼順調な景気に関わらず人口減少のため人手不足は深刻化
▼大手に比べて資金に余力のない中小はIT利用などの小さな投資で克服できることがある
▼アルバイト確保、外国人従業員についての有効なサービスも登場している


 2017年8月29日~31日、東京ビッグサイトで開催された「外食ビジネスウィーク2017」。7つの専門展が同時開催となる本イベントには、外食業界向けの食品・飲料・設備・サービス関連の企業が572社出展、大規模な商談展示会となった。

 飲食物や調理用設備がメインの展示会だが、いま社会的な問題となっている人材不足やインバウンド対策などの飲食店支援に関する出展にも来場者の関心が集まっていた。今回はその中でも特に人材不足対策についてのブースに注目。サービス業、特に飲食業では深刻となっている人材不足。その解決の一助となりそうなサービスを紹介しよう。

■大きな戦力であるアルバイトを逃さない

 飲食業における大きな戦力のひとつがアルバイトだ。しかし募集をかけても面接対応者が多忙で応募者への連絡が遅れたり、面接などの対応が雑になってしまっては、せっかくの応募者を取り逃がしてしてしまうことになる。広告費ばかりかかって人手が集まらない、これではまさに悪循環といえるだろう。

 その課題に目をつけたのが株式会社エスプールの応募受付サービス『Omusubi(オムスビ)』だ。『Omusubi』は採用募集に対する応募者への対応を採用企業に代わって実施し、応募者への接触率を高めることで採用効率を上げるという内容だ。

『Omusubi』では応募者からの接触(電話やWeb)を受けると1時間以内にレスポンスを返し、面接設定までの応募者への対応をサポートしてくれる。面接の前日には応募者にリマインドを送るなど、応募から面接までの間の離脱率を最大限に高めている。

 大手飲食チェーン店で『Omusubi』を使いアルバイトを募集したところ、応募に対する接触率が50%弱から91%にまで向上、採用効率は2.3倍に上がり、広告費を約30%削減することに成功したという。

 アルバイト応募者を自社の都合でみすみすと逃してしまってはもったいない。採用効率を最大限に上げるためにはこのようなサービスを活用する必要があるといえるだろう。

■顧客のスマートフォンを利用することで投資を抑える

 飲食店の人材不足対応として近年増えているのが、卓上に設置されたタブレット端末によるセルフオーダーシステム。しかしタブレット端末や各種設備を一から導入するには莫大なコストがかかるため、二の足を踏む飲食店も多いだろう。

 株式会社エクストリンクの提供する『SMASEL(スマセル)』は、顧客自身のスマートフォンを使ってセルフオーダーを可能とするサービスだ。あらかじめ用意されたQRコードを顧客がスマートフォンに読み込ませるとメニューが表示される、顧客は簡単にオーダーができるようになる。またメニューには料理の画像が付いているため、日本語の読めない外国人でも間違えることなく注文ができる。

 セルフオーダーのメリットは人材不足対応だけではない。店員が注文を取りに来るのを待つよりも、セルフオーダーの方が顧客は1~3品多く注文する可能性が多く、客単価アップにもつなげることができるという。

 顧客のスマートフォンを使うので端末代は不要。POSレジにも連動するため、分析や顧客管理も容易になる。人手を必要としないITを積極的に導入していくことが、人材不足解消のための一手になるといえる。


《川口裕樹/HANJO HANJO編集部》

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