北海道開発局ら/担い手確保・育成推進協が会合/労働環境改善と賃金・休日の充実必要 画像 北海道開発局ら/担い手確保・育成推進協が会合/労働環境改善と賃金・休日の充実必要

人材

 北海道開発局や北海道などで構成する「北海道建設産業担い手確保・育成推進協議会」(会長・渡邊直樹道建設部長)の17年度第1回会合が2日、札幌市中央区の道庁別館で開かれた=写真。会合では各団体・機関が実施している担い手確保・育成に関する取り組みや今後の予定などを報告。若い世代に建設業の魅力をPRする取り組みが多く報告されたが、その後の意見交換では「PRだけでは人は来ない。労働環境の改善と賃金・休日の充実が絶対に必要だ」との声が挙がった。
 各団体・機関が報告した新規の取り組みは、▽建設業の人材採用支援▽業界の魅力PR強化▽資格取得支援-など。
 人材採用支援では、北海道商工会議所連合会が6月に、道内企業と求職学生をマッチングさせる地域密着型の就職支援サイト「スキャナビ北海道」を開設した。道内企業174社が登録しており、うち建設業は31社。大学とも連携することでインターンシップ情報などを広く発信する。
 業界の魅力をPRする活動では、道が毎年1月に札幌市内で開催している「建設産業ふれあい展」に加え、本年度から建設業に関するセミナーや土木・建築施設見学ツアーなどを新たに開催することを報告した。魅力発信セミナーは8~10月にかけて道内5カ所で開催予定。10月には女性労働者の確保・育成を目的に、建設業の経営者や労務担当者を対象とした女性活躍推進セミナーを開く予定だ。
 北海道建設業協会は北海道商工会議所連合会と共同で、建設業で働く女性を紹介する動画「これが私の生きるみち」を制作した。動画は女性技術者らが建設業に就職した動機や仕事のやりがいなどを語る内容。女性の入職を促進する狙いで、YouTubeで公開している。
 資格取得支援では、札幌市が除雪オペレーターの大型特殊免許取得にかかる費用を助成する。助成額は1人当たり最大4万円。従来は元請企業だけを対象としていたが、本年度から下請企業まで助成対象を拡大した。
 意見交換では北海道建設業協会の栗田悟副会長が「PRだけでは人は来ない。労働環境の改善や長時間労働の是正は絶対に必要だが、業界の重層下請構造や長年の慣行もある中で実現するには、相当な覚悟で取り組まなくてはならない」と強調した。
 北海道労働局の中野実職業安定部長は「道内の有効求人倍率の数値は良いが、良い求人でないと売れていかないのが実態だ」と指摘し、「売れていかない求人には建設業も含まれる。土日が休みでなかったり、残業が多かったりする企業には学生は説明すら聞きに来ない」と建設業の採用状況について説明。業界の抜本的な働き方改革の必要性を訴えた。
 同協議会は建設業の担い手不足問題に対し、道内の行政機関や業界団体などが連携して取り組むことを目的としている。▽開発局▽道▽札幌市▽北海道建設業協会▽建設産業専門団体北海道地区連合会▽高齢・障害・求職者雇用支援機構北海道支部北海道職業能力開発促進センター▽北海道商工会議所連合会▽北海道建設業信用保証▽北海道労働局-で構成し、事務局は道が担当している。
 次回会合は12月に開催予定。
《日刊建設工業新聞》

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