宮城県/女川町出島と本土を結ぶ「出島架橋」工事着手へ 画像 宮城県/女川町出島と本土を結ぶ「出島架橋」工事着手へ

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 ◇上部工詳細設計・上下部工一括/技術検討委も設置
 宮城県は、離島の女川町出島(いずしま)と本土を結ぶ「出島架橋」の橋梁本体工事に着手するため、今秋にも総合評価方式(高度II型)による一般競争入札の手続きを始める。東北で2例目の離島架橋で、県が女川町から架橋本体の整備を受託し、上部工の詳細設計と上下部工を一括で発注する。19年度に着工し、22年度の完成を目指す。町が整備する取り付け道路部を含めた事業費は93億円。有識者らによる技術検討委員会を設置し、26日に同町仮庁舎で初会合を開く。
 計画では、本土側の国道398号と出島側の県道出島線を接続するルートとして延長約2・9キロの町道女川出島線を整備し、途中に本土と出島を渡る出島架橋を架設する。
 女川町が道路整備を進めているが、東日本大震災の復旧・復興事業で町の職員が不足しているため、県に架橋本体の設計や工事の発注業務を委託し、町は本土側と出島側のアプローチ部を担当する。
 15年度から調査・設計や用地測量などを進めており、今年3月に本土側の接続道路の第1期工事(延長891メートル)が着工した。
 出島架橋の橋梁形式は「鋼中路式アーチ橋」。橋長は352メートル。車道部(幅5・5メートル)を含めた全幅員は6・5メートル。本土と出島の陸地にそれぞれ2基ずつ下部工を設置する。基礎の形式は検討中。第2四半期または第3四半期に入札公告を行う予定で、落札決定は本年度末か18年度初めになる見通しだ。
 工期は61カ月を見込む。高度II型を採用するのは、全国初のフラップゲート式防潮堤を導入した気仙沼漁港魚町地区防潮堤起立式ゲート工事(設計施工一括)以来、約2年ぶりとなる。
 出島周辺ではホヤやホタテ、カキなどの養殖業が盛んに行われており、本体工事に当たっては、養殖いかだに影響が出ないよう運搬・架設作業を進めることになる。橋梁本体の基本設計と下部工の詳細設計は大日本コンサルタントが担当している。
 出島架橋は同県気仙沼市に建設中の大島架橋に続き、東北で2カ所目の離島架橋事業となる。
 救急医療の不安解消を目指して町が計画。町によると、高速貨客船を使って1時間半かかる出島から石巻赤十字病院までの所要時間が、橋が開通後は56分に短縮される。
 技術検討委員会は東北大学や東北学院大学、東北工業大学の教授ら6人で構成し、オブザーバーとして女川町副町長と県土木部次長が加わる。橋梁形式や設計手法など技術的な検討作業を進める。

宮城県/出島架橋整備/本体工、17年秋にも高度型で入札公告

《日刊建設工業新聞》

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