リニア新幹線、天竜川橋梁の詳細設計着手へ/品川~名古屋間で2番目に長い橋梁 画像 リニア新幹線、天竜川橋梁の詳細設計着手へ/品川~名古屋間で2番目に長い橋梁

インバウンド・地域活性

 JR東海は、2027年に東京・品川~名古屋間での開業を目指すリニア中央新幹線の建設プロジェクトで、長野県内に整備する天竜川橋梁(橋長514・8メートル)の詳細設計に着手する。橋梁建設に伴う天竜川の水流への影響や橋脚付近の洗掘の発生状況などを確認するため、概略設計の模型による水理実験を実施。これまでに計8回実験を行い、橋梁新設による河床変動や護岸構造物への影響はないと評価した。今後、詳細設計と併せ、工事契約に向けた準備や河川管理者との協議などを進める。
 天竜川橋梁はリニア新幹線の品川~名古屋間で2番目に長い橋梁となる。構造形式は5径間連続プレストレストコンクリート連続箱桁橋。
 周辺の制約条件から斜角で河川を横断するほか、過去の出水時に周辺で大きな河床変動があったことなどを踏まえ、水理実験が必要と判断。実験を通じて橋梁新設に伴う河川全体への影響を把握することにした。
 実験は業務委託先のパシフィックコンサルタンツのつくば技術研究センター(茨城県つくば市)内に、建設地周辺の天竜川(対象延長4・4キロ区間)を模した水理実験施設(延長73メートル、幅6・7メートル)を整備して実施。模型の縮尺は60分の1で、水路内には天竜川橋梁の橋脚4基の模型が設置された。
 水理実験では1年(毎秒の対象流量1270立方メートル)、100年(同4200立方メートル)に1回程度発生する可能性のある洪水時の流量を再現。橋脚の有無と対策工を施した橋脚(最終案)の3パターンで流況などを比較した結果、現況と最終案では河川の流況と通水後の河床形状に部分的な違いはあるものの、ほとんど変化が生じていないことを確認した。

リニア新幹線/JR東海、天竜川橋梁の詳細設計着手へ/模型で水理実験実施

《日刊建設工業新聞》

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