スーパー各社、総菜販売を強化、対面式で試食、“爆盛り”提供 画像 スーパー各社、総菜販売を強化、対面式で試食、“爆盛り”提供

制度・ビジネスチャンス

 スーパー各社が総菜の売り込みに力を入れている。1人暮らしや共働き世帯の増加で中食市場が拡大したことに応え、利益率の高い総菜部門を強化。「デパ地下」のように試食可能な対面コーナーを設置したり、注文を受けてから出来たてを提供したりするなど、販売方法に工夫を凝らす。

 イオングループのスーパーを運営するイオンリテール(千葉市)は、総菜売り場への専門店形式の導入を2015年から進めている。おにぎり、ピザ、サラダ、総菜など品目ごとに対面式の売り場を設置。デパートの地下食品売り場さながらの雰囲気だ。店員が試食を勧めながら対面販売し、オードブル作りにも応じる。サラダコーナーでは野菜とドレッシングの組み合わせをリクエストでき、ピザは注文後に焼き上げる。通常の総菜商品に比べ、価格は若干高めに設定する。

 「5月に導入した新浦安店(千葉県)は総菜が好調で、6月の食品売上高は昨年の3割増し」と同社。運営する約400店の1割に導入済みで、さらに拡大する方針だ。

 ボリュームたっぷりの「爆盛り」を売りにするのは、千葉県が地盤のスーパー・てらお食品(八千代市)。唐揚げ888円(1.1キロ)、焼きそば777円(1.8キロ)、いなり699円(30個)と、1000円以下の価格設定で量感を充実。野菜や肉など素材の大半を国産にこだわる。

 共働き世帯を中心に固定客をつかみ、売れ筋の唐揚げは多い日に50パックを売る。八千代市内の店を訪れた50代の女性は「日常的に購入しており、家族で分け合う」と話す。

 埼玉県を拠点とするヤオコー(川越市)は、自動券売機を用いた注文提供を一部店舗で始めた。3月に改装した南古谷店(同)では券売機を設置し、客はチケットを購入して注文する仕組み。メニューは天丼や海鮮丼など丼物中心に、650~880円で販売する。

 日本惣菜協会によると、16年の中食市場は前年比2.7%増の9兆8399億円で、7年連続の伸び。1人暮らしや共働き世帯の増加を背景に、スーパーやコンビニエンスストアの総菜が好調だ。ここ10年で市場は3割拡大した。

スーパー 総菜販売を強化 対面式で試食 “爆盛り”提供

《日本農業新聞》

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