建災防、安全対策にICT活用/有識者委が初会合 画像 建災防、安全対策にICT活用/有識者委が初会合

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 建設業労働災害防止協会(建災防)は、ICT(情報通信技術)を活用して工事現場の安全対策を強化する施策の検討に乗りだした。22日に学識者や業界関係者らで組織する検討委員会の初会合を東京都内で開催。今後、ワーキンググループで各課題に関する調査・情報収集などを進め、来年3月をめどに検討成果を取りまとめる。
 検討組織の名称は「ICTを活用した労働災害防止対策のあり方に関する検討委員会」。委員長には建山和由立命館大教授が就任した。
 建設現場の生産性向上策i-Constructionの一環でICT施工の普及が拡大するのに合わせ、新たな労働災害への対応策や、現場の労働災害防止活動へのICT関連技術の活用方法などを探る。
 会合の冒頭、建災防の田中正晴専務理事は「現場管理者や技能労働者の不足、高齢化の進展など、事故の増加につながる要因・リスクが指摘される中、労働災害防止対策の分野でもICT導入は大きな力になると考えている」と述べた。
 建山委員長は「ICTは現場の省力化や省人化で成果を挙げているが、安全性の面でどれぐらい効果があるか、定量的な評価が行われてこなかった。労災防止の観点から今後のICT施工の取り組みを誘導できるものを検討していきたい」との考えを示した。
 検討委では、「労働災害の防止」「危険有害業務の低減」「メンタルヘルス・職場環境の改善」といった目的ごとに対象作業・業務、項目などを整理した上で、活用できるICT(無人化・省人化、人・行動センシング、機械センシング、その他能力支援)とその効果や課題、今後取り組むべき対応策などを議論する。検討成果を広く発信し、建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)などにも反映させていく方針だ。
 初会合では建設現場の労災防止につながるICT活用事例の収集方法や、収集した情報の整理・活用方法、ICT活用による新たな危険状況への対応方法などについて意見交換を行った。
 委員長以外のメンバーは次の通り。
 △玉手聡労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所研究推進・国際センター首席研究員△塚本恵建設荷役車両安全技術協会理事△平野良雄労働安全コンサルタント△久保久典淺沼組東京本店安全環境管理部(東京)部長△伊藤勝啓清水建設安全環境本部長△森川直洋大林組建築本部本部長室担当部長。

建災防/安全対策にICT活用/有識者委が初会合、18年春に検討成果まとめ

《日刊建設工業新聞》

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