神戸港の将来構想発表、国際競争力強化へクルーズ船への対応も 画像 神戸港の将来構想発表、国際競争力強化へクルーズ船への対応も

インバウンド・地域活性

 神戸市は19日、同市中央区の神戸ポートピアホテルで神戸開港150年記念式典を開き、神戸港が目指すべき30年後の将来構想を発表した。ポートアイランド2期や六甲アイランド南沖合の人工島などをロジスティックスターミナルに位置付け、新人工島では次世代コンテナターミナルと流通・加工・製造機能を一体的に整備し、高付加価値貨物の再輸出拠点を目指す。ウオーターフロントの再開発や多彩なクルーズ船に対応するターミナルの再編などにも取り組み、神戸港の国際競争力を強化する。式典には秋篠宮さまが出席された。
 神戸港の将来像にしたのが「挑戦・進化を続けるみなと神戸」。二つの目標を掲げており、港湾・産業分野では「グローバルなサプライチェーンの中で、新たな価値を生み出す港~神戸国際ロジスティックパーク構想~」、にぎわい・都市に関しては「ラグジュアリーな時・場・出会いで、新たな価値を生み出すみなと~世界を魅了するウオーターフロント構想~」をそれぞれ目指す。
 四つのコアプロジェクトも位置付け、港湾・産業分野ではロジスティックスターミナルの整備によって高付加価値化機能を備えた再輸出型トランシップ拠点を形成する。市と阪神国際港湾会社、国、経済界が一体に海外戦略を展開し、神戸港の集貨・創貨の拡大を図る。高度な技術を生かした荷役システムなどによって荷役の品質・スピード・コスト面で競争力を高める。新人工島では高品質で安全なグリーン物流サービスを提供し、水素などグリーンエネルギーも活用する。
 にぎわい・都市分野では新港突堤西地区や中突堤地区を中心とするウオーターフロントに新たな都市機能や文化・集客施設などを導入。多彩なクルーズ船に対応するため、ターミナルの再編を行うなど、ウオーターフロントをテーマ性を持った集合体として機能させる。商業や居住機能も導入し、日常的なにぎわいづくりも進める。
 中突堤のポートターミナルは、船の大きさや機能に対応したバースや施設の機能強化を図り、ターミナルは商業・業務・集客機能を備えるとともに、デザイン性にも配慮した複合施設として再整備を行い、集客力を高める。三宮や新神戸地区など都心部を結ぶLRTやBRTなど交通網も整備する。
 記念式典で、神戸市の久元喜造市長は「神戸のこれまでの歴史を大切にしながら、創造的な市民性を受け継ぎ、積極果敢に世界に挑戦していく節目の年にしたい」とあいさつ。秋篠宮さまは「神戸港が、わが国の経済発展や国際交流において、より一層重要な役割を果たしていくことを心より期待しています」と述べられた。
 日本港運協会の久保昌三会長(上組会長)は「成長著しい東南アジア地域の貨物を取り込むなど先を見据えた港湾のあり方を具現化する」と話し、石井啓一国土交通相が「神戸港が次の150年に向けた新たな一歩を踏み出し、アジアのハブ港、世界のハブ港として大きく飛躍することを願う」とビデオメッセージを寄せた。功労者顕彰・表彰を授与した後、岡口憲義副市長が神戸港将来構想を発表した。

神戸市/神戸港将来構想発表/国際競争力強化へ旅客ターミナル再編や物流機能強化推進

《日刊建設工業新聞》

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