柑橘系「中晩かん」果皮にイラストが! 食べてもらうきっかけに 画像 柑橘系「中晩かん」果皮にイラストが! 食べてもらうきっかけに

インバウンド・地域活性

 三重県農業研究所紀南果樹研究室は、中晩かんの果皮にイラストを描く技術を開発した。長時間光に当たると果皮が緑色になる「回青」という現象を利用する。イラスト部分以外を遮光し、通常の貯蔵より高い温度で保存。既に同県御浜町のかんきつ出荷組織が、今年から販促に活用したところ、客が関心を示すなど評判だったという。

 同研究室は、収獲後に約2カ月貯蔵ができる県独自の中晩かん品種「みえ紀南4号」を育成したが、県外での認知度が上がらなかった。同研究室の須崎徳高主任研究員は「売れるには、まず食べてもらうきっかけづくりが必要」と、イラストを描く技術を開発。かんきつ類の一部品種で、着色後に果実が一定の光を浴びると、果皮が着色前の緑色に戻る「回青」と呼ばれる現象を利用した。

 図柄を切り抜いたアルミテープを果皮に貼り、鮮度保持効果のある透明資材で包む。図柄以外の部分を黒い果実袋2枚重ねで覆い、図柄に光を照射する。室温よりやや高い温度で20~30日保管すると光が当たった部分だけ緑に変色し、絵柄が浮かび上がる仕組みだ。

 2017年は、御浜町の生産者らで組織する出荷組織の御浜柑橘(かんきつ)が販売促進に利用。ハートや星、スマイルマークの図柄の果実を県外の百貨店の物産展などで展示したところ、買い物客や子どもに好評だったという。須崎主任研究員は「外観で興味を持ってもらえる。収穫した果実でできるので、誕生日やイベント時などに使える。販促に活用してほしい」と話す。

中晩かん イラストでPR 「回青」利用し描く

《日本農業新聞》

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