連ドラ「ひよっこ」有村架純が語る、農業、ふるさと、茨城 画像 連ドラ「ひよっこ」有村架純が語る、農業、ふるさと、茨城

制度・ビジネスチャンス

 農業はかっこいい。農業は、自身が作るものに誇りを持てる職業ですね。農家を継ぐ、農家になるという若い人の決断は、ものすごく重くて立派だと思います。職業がたくさん世の中にある中で、「農業をやっていくんだ」と自分で決めた農業への道を誇りに思って進んでほしいです。米や野菜を作っていることを自信を持ち、活力にして下さい。

 ベテランの大人たちの支えになれるように頑張ってほしいなと、若い農家の皆さんにエールを送りたいです。

 NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」で主人公のみね子役を演じています。みね子は茨城の小さな農家に生まれ育ち、おっとりとのんびりとした性格なんです。奥茨城の生活が好きで、高校卒業後は、畑仕事をする予定でしたが、東京に出稼ぎに行った父が行方不明になったことで、集団就職で上京を決意。さまざまな経験をしながら主人公が成長していく姿を見守って下さい。

 茨城にいる時のみね子と東京にいる時のみね子の気持ちはどこか違います。そして、本当の24歳の等身大の私とも違います。みね子は何も知らないところからどんどん成長していく。そこが魅力です。

 みね子は農業も田畑も大好きで、米や野菜、ふるさとを大切にしています。役作りでは、まずお米を3食きちんと食べることを意識しました。体にどういう影響があるのか、感じたかったからです。日ごろは意識していなかったけれど、しっかりとお米を食べてみたことで、発見がありました。改めてお米のおいしさと向き合え、農家と距離が近付けたような気持ちになりました。

 茨城県の農村で撮影のの時、地元の農家が全面協力してくれて、農家の温かさが身にしみました。忘れられないのは稲刈りです。とても大変だということを実感しました。今は農作業は機械化が進んでいるけれど、「ひよっこ」の時代は、耕すのも刈るのもすべて自分たちの力でやらなければ なりませんでした。手作業は苦労の連続だということがよく分かりました。

 当時、当たり前のように手で耕し米を作っていた農家に対し、尊敬の気持ちを感じます。農家の体力の源は、お米を食べていたからじゃないのかな。当時の食生活、文化はお米で成り立っていたのだと思います。

 舞台が東京に移り、これからは、ドラマの中で畑や農村の風景は減ってしまいます。それでも、みね子の中では、畑を忘れたわけではありません。思いは古里にあります。東京に暮らしていても、茨城県産の野菜を見ればうれしくなる。茨城県はハクサイなど生産量が1位の野菜がたくさんある。それは誇りになるんです。

 私も出身地の兵庫県産の野菜や米を見るとうれしくなり、自然と選びます。勝手に愛着を感じているんです。人は、自分が住んできた県や町に対し地元愛があって生きています。農家の皆さんには、結果的に古里を離れた人たちでも、地元に思いを持って生きている消費者がいることを知ってほしい。自分たちが育てている野菜に誇りを持って、今後も大切に消費者に届けて下さい。

<プロフィル>  ありむら・かすみ

 1993年生まれ、兵庫県伊丹市出身。2010年に女優デビュー。連続テレビ小説「あまちゃん」でブレークし、現在、「ひよっこ」のヒロイン役を好演する。ドラマやCM、映画など幅広く活躍。映画「ビリギャル」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞などを受賞。第67回紅白歌合戦の紅組司会を務めた。

[農考 新未来 6] 有村架純さん(女優) 農業はかっこいい 誇り持ち これからも 

《日本農業新聞》

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