中部新国際空港沖の埋め立て事業、環境影響評価方法書の手続きを開始 画像 中部新国際空港沖の埋め立て事業、環境影響評価方法書の手続きを開始

制度・ビジネスチャンス

 ◇護岸工事に20年見込む
 名古屋港の新土砂処分場として計画されている中部新国際空港沖の埋め立て事業が動きだす。中部地方整備局は29日、空港沖の約250~350ヘクタールを埋め立てる公有水面埋立事業の環境影響評価方法書の縦覧を愛知県内7カ所で開始。4月11日には常滑市民文化会館で説明会を開き、護岸工事に20年を要する事業について、これから実施する環境影響評価での調査・予測・評価の方法について事業者の考えを説明する。
 中部国際空港沖公有水面埋立事業は、名古屋港で発生する浚渫土砂を搬入しているポートアイランド(PI)の受け入れ容量が限界になったため、新たな処分場として計画。埋め立て容量は約3800万立方メートルで、PIの仮置き土砂約2000万立方メートルと浚渫土砂で埋め立てる。
 埋め立て地の位置、面積などはこれから固めるが、地盤改良コストを縮減するため水深20メートルの等水線を目安とした範囲で設定する考えだ。護岸工事は約20年を見込み、複数工区に分けて順次施工する。埋め立て工事は護岸着工の翌年次以降から開始する。
 事業区域は愛知県常滑市セントレア地先。環境影響を受ける範囲であると認められるのは常滑市、知多市、美浜町。
 中部整備局は、新土砂処分所が生態系や業業に与える影響を把握するため、14年度に伊勢湾漁業影響調査委員会(委員長・鈴木輝明名城大大学院特任教授)を設置。調査内容やデータ解析手法、検討結果の妥当性など幅広い視点から指導・助言を受け3年間にわたって調査、検討を進めている。今秋に結果がまとまることから環境影響評価方法書の手続きを開始した。
 5月12日まで一般から意見を求めるとともに、自治体からの意見も聞く。方法書は県環境部、中部整備局丸の内庁舎などで縦覧するほか、中部整備局港湾空港部ホームページにも掲載。意見を踏まえ調査・予測・評価を行い、環境保全措置を検討を行う。また、埋め立て地の位置を固めるとともに埋め立て護岸の概略設計も進め、環境影響評価準備書を作成する。

中部整備局/中部国際空港沖公有水面埋立事業/環境影響評価方法書の縦覧開始

《日刊建設工業新聞》

編集部おすすめの記事

特集

制度・ビジネスチャンス アクセスランキング

  1. 筑波大学の産学連携、「世界初」の取り組みに注目!

    筑波大学の産学連携、「世界初」の取り組みに注目!

  2. 北越急行ほくほく線「宅配荷物列車」スタート、運転手不足の緩和も

    北越急行ほくほく線「宅配荷物列車」スタート、運転手不足の緩和も

  3. 【解決!社長の悩み相談センター】第10回:税理士に税金以外のことを相談してもいいですか?

    【解決!社長の悩み相談センター】第10回:税理士に税金以外のことを相談してもいいですか?

  4. カーネーション「母の日」高値、輸入/国産とも入荷不安定

  5. 農商工連携と六次産業化、制度利用をビジネスに活かす/後編

  6. NHK大河「おんな城主 直虎」幻想的なおとぎ話のなかの生々しい経営ドラマ

  7. なぜスーパーホテルは2度も「日本経営品質賞」を受賞できたのか? その秘密を探る

  8. 国交省が電気通信工事の国家資格創設へ、技術検定で制度化/30年ぶりの新種目

  9. 国交省の社保未加入対策、現場入場規制で再周知。一覧表や一問一答を用意

  10. earth music&ecologyが顧客満足1位……その理由は?

アクセスランキングをもっと見る

page top