~健康経営が生む新ビジネス:3~オフィス訪問の野菜販売が好調! 画像 ~健康経営が生む新ビジネス:3~オフィス訪問の野菜販売が好調!

制度・ビジネスチャンス

【記事のポイント】
▼訪問型サービスでは、導入から運用までの手軽さが普及のポイントとなる
▼配送や商品加工は専門業者に任せ、ビジネス規模を急速に拡大させる
▼先達のいる宅配事業も、ターゲットをビジネスに変えれば活路が見える


■野菜をきっかけにした健康経営のススメ

 最近、経営者の間で注目を集めている健康経営は、職場の生産性向上に従業員の健康から取り組もうとするもの。その健康を維持するための手法として、日々の食生活に注目する動きが増えている。

 「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」は、オフィスに配送した生鮮野菜を食事やおやつ代わりとして提供するサービス。契約事業者のオフィスに専用の冷蔵庫を置き、定期的(現在は週2回)に生鮮野菜を届ける。メニューはそのまま食べるプチトマトをはじめ、ドレッシングと一緒に容器に入ったサラダ、それだけで1食分を担うサラダごはんタイプまでさまざまだ。

 2014年4月にサービスを本格化すると、契約事業者数は2017年3月の時点で累計400社を突破。サービスを提供する株式会社KOMPEITO代表取締役社長の川岸亮造氏によると、その数は間もなく500社に迫ろうという勢いだ。

「野菜には健康的なイメージがあるので、手軽に食べられるようになれば、従業員が健康に気遣うきっかけになります。経営者としても従業員の健康を気遣っているというメッセージを発信することができ、健康経営の第一歩として利用しやすいサービスといえるでしょう」

 料金は事業者が全額もしくは一部を負担するプランを用意しており、福利厚生の一環となっている。専用の冷蔵庫をオフィスに置くだけという手軽さも、経営者にとってはサービスの魅力の一つになっているようだ。

■得意分野を持つ企業と連携してビジネスモデルを確立

 OFFICE DE YASAIのビジネスモデルには、さまざまな事業者が関わっている。まずは、野菜の生産者となる農家だが、ここで注目したいのは、サービスローンチ当初、敢えてサイズが小さすぎる規格外品を仕入れていたことだろう。正規品よりも仕入れ値が安いのはもちろん、トマトやキュウリなどは“小さすぎる”からこそカットなどの加工をせず、そのまま容器に入れて販売できる。これがコスト削減につながっているのだ。

 2014年11月にはキユーピー株式会社と資本提携を結び、同社の加工工場の利用が可能となった。従来は扱えなかった加工が必要な野菜、同社の正規品もメニューに加え、商品のラインアップは大幅に強化されたという。それは、同時に商品の安定供給にもつながった。

 一方で契約農家は規格外品を卸すだけでなく、正規品の卸を拡大する機会を手にすることになる。キユーピーにとっても自社のマヨネーズやドレッシングをオフィス向け販売することになり、三者それぞれにメリットが生まれた。

《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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