コーヒー店が大豆商品を販売!? 隠された農家の物語とは? 画像 コーヒー店が大豆商品を販売!? 隠された農家の物語とは?

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 埼玉県東松山市に、一風変わった珈琲(コーヒー)工房がある。扱うのはコーヒー豆だけではなく、県内7種の在来大豆を焙煎(ばいせん)機でいり、50グラム詰め合わせた同店オリジナルの「七福豆」だ。若者向けには、美少女イラスト付きの限定商品を発売した。仕掛けたのは、珈琲工房まつざわの代表・松本竹次さん(56)。「原生種」が高く評価されるコーヒー豆とは違い、身近にありながらも知られていない在来大豆の認知度をもっと高めようと活動する。

 松本さんが在来大豆に出合ったのは2015年。知り合いから県内の小川町産「小川青山在来」を譲ってもらったのがきっかけだった。コーヒー豆の中でも、在来種に当たる「原生種」を評価する松本さん。すぐに興味を持ち調べたところ、県内には他県より多い29種の在来大豆があり、現在も10種以上が栽培されていた。

 だが、認知度が低いため需要が乏しく、貴重なのに価格面で十分に評価されていないことが分かった。農家から高く買い取るには、在来大豆の認知度を高め需要を拡大するしかないと1月末、初の県在来大豆フェスティバルを開いた。

 若者にアピールしようと、常連客のイラストレーターに美少女のイラストを描いてもらい、それをパッケージにした「七福豆」限定版は、1袋(50グラム)300円で1000袋発売した。農家や野菜ソムリエらとも協力。在来大豆7種を食べ比べて気に入った豆に投票するグランプリや簡単料理の紹介、試食販売など、在来大豆づくしのイベントを展開した。こうした取り組みが奏功し500人が来場、認知度向上へ一歩前進した。

 今後は取り組みを全国に広げ、将来的には県内外の在来大豆を販売し、需要を拡大したい考え。松本さんは「在来大豆はそれぞれ味が違い、守ってきた農家の物語がある。多くの人に知ってもらって評価を高めたい」と意気込む。

コーヒー店が大豆商品 在来7種いり販売 埼玉県東松山市

《日本農業新聞》

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