~健康経営が生む新ビジネス:2~トップ営業に意外なニーズが 画像 ~健康経営が生む新ビジネス:2~トップ営業に意外なニーズが

制度・ビジネスチャンス

■デスクワークだけではない“ボディメイク”サービスの意外なニーズ

 顧客獲得において上久保氏にはうれしい誤算があったという。同サービスの営業を始めたのは昨年のことだが、当初サービスの提供先としてはデスクワーク、それもIT企業の従業員をメインターゲットに想定していた。

 しかし、実際に顧客として獲得できたのは、意外と身体を使う職場の方が多い。ある印刷会社では、かがんで重いものを運ぶ作業の連続で従業員が腰痛を抱えていたところ、上久保氏の施術によって痛みが緩和され、仕事がはかどるようになった。腰痛などの現状は社長自身も気付けなかったという。また脚、腰へのトレーニング指導も行ったところ、自宅でもできると喜ばれたそうだ。

「運動不足になりがちな職場こそニーズがあると思っていたのですが、体を使う職場にもリラクゼーションが求められていたのは意外でした。また、歯科医師や美容師さんなど、立ち仕事の職場からも喜びの声があり、これらの経験をもとにIT企業以外にもターゲットを広げ、顧客開拓を進めていこうと考えています」

 また、健康経営はアライアンスによるビジネスチャンスの拡大にも大きな期待があるようだ。上久保氏は整体師やリフレクソロジストのほかにも、加圧トレーニングインストラクター、食生活アドバイザー、サプリメントアドバイザーなどの資格を持つ。

 その上でスタッフもボディトレーニングやストレッチ、セラピー、アロマテラピー、フィットネスといったさまざまな分野で知識やスキルを持つ専門家をそろえた。健康的な体づくりのためのサポートサービスにも対応している。そこが、他の健康経営ビジネスを手掛ける企業の目を引いた。

「実はいま、個人向けの健康管理ができるWEBコンテンツを開発・運営している企業から、アライアンスを持ちかけられているのです。そのシステムでは体重や活動量などの日々のデータを計測管理できるのですが、収集したデータを役立てるサービスの提供までには至っていません。そこで弊社のスタッフのノウハウを活用し、有効な運動や食生活指導をデータヘルスに伴うソリューションサービスとして提供していこうというわけです」

 健康経営とひと口に言っても、リラクゼーションをはじめメンタルヘルスケアやエクササイズ、食生活などさまざまなサービスが展開されている。これらの異なるサービス同士が連携を図ることで、互いにビジネスチャンスを広げることも十分に期待できるだろう。それが、健康経営によって社員の健康を把握した上で、次に企業が求めるサービスなのかもしれない。

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《加藤宏之/HANJO HANJO編集部》

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