建設業の実労働時間、製造業より8.5時間長く、16年速報で判明 画像 建設業の実労働時間、製造業より8.5時間長く、16年速報で判明

人材

 建設業の2016年の実労働時間(月平均)が製造業よりも8・5時間長かったことが、厚生労働省が6日発表した毎月勤労統計調査(16年速報値)で明らかになった。出勤日数も製造業と比べて1・5日多く、実労働時間に格差が付く要因となっているようだ。データが示す雇用実態は、将来の担い手となる若者にとって建設業が魅力的な産業にする方策を考える上で参考になりそうだ。=1面参照
 調査によると、昨年の建設業の実労働時間(月平均)は171・3時間で前年に比べて0・1%減となった。内訳は所定内労働時間が157・8時間(前年比0・1%増)、所定外労働時間が13・5時間(2・2%減)。同じデータを製造業で見ると、実労働時間は162・8時間(0・2%減)で、うち所定内労働時間が147・1時間(0・%減)、所定外労働時間が15・7時間(1・8%減)。
 両業種を比べると、所定内労働時間は建設業が10・7時間長く、一方、所定外労働時間は製造業が2・2時間長くなっている。
 所定内労働時間に10時間以上の開きがあるのは、月平均の出勤日数が製造業では19・5日(前年比増減なし)なのに対し、建設業では21・0日(0・1日増)となっていることが大きな要因とみられる。週休2日が建設業ではまだ浸透しておらず、出勤日数の多さが労働時間の長さにつながっていると考えられる。
 所定外労働時間が製造業の方が長いのは、休日出勤した場合の労働時間がカウントされていることもありそうだ。
 総実労働時間や出勤日数は、景気の影響などを受けて年によって増減はあるものの、ここ10年の推移を見る限り、大きな変化は見られない。
 ただ、建設業と製造業との総実労働時間の格差は、10年前の07年に5・9時間だったものが、14年には10時間、15年には8・3時間、16年には8・5時間と開きが出ている。国土交通省が設置した建設産業政策会議での議論やi-Constructionの各種施策を通じて通じて休日確保や長時間労働を是正する「働き方改革」を進め、同時に生産性向上を図ることは、他産業との人材獲得競争が激化する中で不可避の取り組みになりそうだ。

建設業の実労働時間、製造業より8・5時間長く/厚労省毎月勤労統計16年速報で判明

《日刊建設工業新聞》

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