鹿野川ダムリニューアル、水中作業の機械化で潜水士の作業を大幅減 画像 鹿野川ダムリニューアル、水中作業の機械化で潜水士の作業を大幅減

IT業務効率

 安藤ハザマは、愛媛県大洲市で施工中の鹿野川ダムリニューアル工事に独自の技術や工夫を導入し、安全・品質の確保と作業の効率化を実現している。ダムを供用しながら発電取水用の既設取水塔を撤去し、新たに選択取水設備を構築するため、国内で初めて仮締め切りを行わずに工事を実施。水中作業に機械化施工を採用し、潜水士の作業を大幅に減らした。
 ダムを供用しながら行うリニューアル工事は、大規模な仮締め切りを設置して作業場所をドライな状態にする方法や、潜水士が水中で作業する方法がある。仮締め切りの設置工事は時間やコストがかかり、潜水士による作業は安全面や作業効率などで課題がある。
 同社は仮締め切りを行わない代わりに、潜水士の作業を減らす方法を考案。解体する既存コンクリートを切断後、切断面と新しくコンクリートで造る部分が接着しやすいようにするためのチッピング作業に、同社らが開発した機械を導入した。
 打撃系のスパイキーハンマーに水中撹拌(かくはん)機を取り付けた機械で名称は「あざらし」。陸上でクレーンを操作し、水中のコンクリート表面を人力に比べ効率よくチッピングすることが可能という。
 選択取水設備の新設では、設備側壁部の躯体をユニット化した鉄筋とプレキャスト化した箱型の部材を陸上で一体化した。これをクレーンで水中に沈めて設置し、水中不分離性コンクリートを打設。水中での型枠作業をなくすと同時に、鉄筋組み立て作業を大幅に低減することで、作業の安全性と大幅な効率化を実現した。
 「平成24-27年度鹿野川ダム選択取水設備施設外新設工事」は国土交通省四国地方整備局から受注した。工期は13年1月30日~17年3月30日。16年12月18日に取水塔の躯体工事を完了している。
 仮締め切りをしない水中作業が主体の工事での経験を生かし、今後計画されるダムのリニューアル事業に積極的に取り組んでいく。

安藤ハザマ/鹿野川ダムリニューアル(愛媛県大洲市)/独自技術で品質・安全確保

《日刊建設工業新聞》

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