宮城県・名取駅前地区の再開発、大震災で変更・7年越しの事業が本格始動 画像 宮城県・名取駅前地区の再開発、大震災で変更・7年越しの事業が本格始動

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 JR名取駅前(宮城県名取市増田)の第1種市街地再開発事業の安全祈願祭が27日に行われ、本格着工した。同駅前で09年に再開発計画が浮上したが、11年に東日本大震災が発生。公民館や図書館など被災施設の整備をプランに組み入れ、震災復興事業として再スタート。約7年越しの事業が紆余曲折を経て本格始動した。名取駅前地区市街地再開発組合(大浦法彦理事長)が、同駅東口に延べ約1・5万平方メートルの再開発ビルを建設する。施工は鹿島・橋本店JV、設計・監理は山下設計と関・空間設計、事業のコンサルタントは山下設計と都市デザインが手掛ける。18年9月の施設完成を目指す。
 計画地は宮城県名取市増田4の25の2ほか。施行区域面積は約0・7ヘクタール。
 再開発組合は昨年6月、鹿島を代表企業とする名取駅前再開発共同企業体(構成企業=セコムホームライフ、橋本店、久保田本店、アットシステム)と正式に契約を交わした。
 建設する施設は北棟と南棟で構成。全体の規模は延べ約1万5000平方メートルを想定している。内訳は北棟がS造5階建て延べ約8450平方メートルで、図書館や公民館、生活利便施設、駐車場(102台)などを配置。公民館には200人収容可能なホールなどが入る。
 南棟の規模はRC一部S造11階建て延べ約6180平方メートル。1~2階に生活利便施設、3~11階に分譲マンションを配置する。2~3階の間に中間免震層を設ける。
 同地区では09年に市や地権者が「名取駅前複合型拠点施設」として再開発の事業化を目指したが、11年に東日本大震災が発生。市内の被災した図書館や公民館を複合ビルに入居させる形で計画を変更し、被災施設の復旧と市街地再開発事業を統合した。事業は震災後の13年5月に再スタートを切った。
 式典は安全祈願祭と起工式の二部構成で行われた。安全祈願祭では神官による祝詞奏上の後、大浦理事長や設計者、施工者らが鎌、鍬、鋤を盛り砂に入れ、工事の無事完成を祈った。
 起工式で大浦理事長は「(建設する複合ビルは)地域の顔になる施設だ。けがや事故なく一日も早く施設を完成させてほしい」とあいさつ。山田司郎名取市長は「複合施設ができれば大きな集客が見込める。施設を最大限に生かせるよう施策を展開したい」と期待を語った。
 施工者を代表し鹿島東北支店の品川敬副支店長は「工事関係者の総力を結集し、エリア全体の価値が高まるような施設を無事故無災害で完成させる」と決意を語った。
 □木村稔所長(鹿島)の話□
 「マンション棟は2~3階部分に中間免震が入る構造だ。現場は駅前で人通りが多いため、安全管理に特に留意する」。

名取駅前地区再開発(宮城県名取市)/7年越しの事業が本格始動/18年9月完成へ

《日刊建設工業新聞》

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