小田原市・お城通り地区を整備。「宿場町のこころを、いまに再現する」! 画像 小田原市・お城通り地区を整備。「宿場町のこころを、いまに再現する」!

インバウンド・地域活性

 神奈川県小田原市は24日、小田原駅東口お城通り地区再開発「広域交流施設ゾーン」整備事業の事業者選定で、昨年12月26日に優先交渉権者に選んだ万葉倶楽部(神奈川県小田原市、高橋理社長)の事業提案の概要と完成イメージなどを公表した。提案コンセプトは「宿場町のこころを、いまに再現する」。宿場町のにぎわいを演出する大きな広場を設け、和風の街並みに合う施設を整備。市が求める公共・公益施設では、ライブラリー機能と子育て支援機能を一体的に配置し、機能連携と相乗効果を狙うとしている。
 市は同社と16年度中に基本協定を締結する。17年度以降に事業用定期借地権契約を締結し、設計・工事に着手。19年中ごろの完成を目指す。
 万葉倶楽部の提案は、コンベンション機能を事業者が運営することで公費負担を軽減することや、観光バス乗降場に待機スペースを確保して利便性・安全性を高める点などが評価された。選定委員会からは、提案を最終形と捉えず、整備・運営費用全般について市と協議しながら事業の安定性や継続性を高めること、地元関係団体との調整や中心市街地との回遊性を意識した運営で地域振興に寄与することなどの付帯意見が出された。
 同事業は小田原駅東口駅前に商業・業務と公共・公益の複合集客施設を整備する計画。計画地は栄町1の625の5ほか。敷地面積は5984平方メートル。用途地域は商業地域、防火地域、第4種高度地区(最高高さ31メートル)で、建ぺい率は80%、容積率は500%が上限に指定されている。
 事業の対象範囲は設計、監理、建設、民間施設部分の維持管理(市施設部分については協議)、施設の所有、民間施設部分のマネジメントなど。公有地を活用して民間事業者が設計・施工・管理・運営などを行う事業スキームで、市が市有地に20年以上の定期借地権を設定して貸与する。
 施設規模は公表していないが、市が16年3月にまとめた実施方針案によると延べ1万平方メートル規模で、このうち市の施設(子育て支援、ライブラリー)は延べ1200~1500平方メートル程度を想定している。広域交流施設に取り入れる機能は図書館、子育て支援、商業・業務、コンベンション、ホテル、広場、交通など。
 小田原市では昨年11月、小田原箱根商工会議所(神奈川県小田原市と箱根町、鈴木悌介会頭)が歴史や文化をテーマにした街づくりで観光客を呼び込む「平成の城下町・宿場町構想」を発表している。地域のシンボルである小田原城を中心に江戸時代の景観形成や小田原宿の復活、城前横丁の整備など城下町をキーワードにした独自の観光振興・にぎわい創出策を提案している。万葉倶楽部の再開発施設も景観的に調和する提案となっている。

神奈川県小田原市/お城通り地区広域交流施設整備/事業提案概要公表

《日刊建設工業新聞》

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