明治の建築・旧奈良監獄保存・活用、運営事業者の募集要項を公表 画像 明治の建築・旧奈良監獄保存・活用、運営事業者の募集要項を公表

制度・ビジネスチャンス

 ◇コンセッション制度導入
 法務省は16日、公募型プロポーザルで民間事業者を選定する「(仮称)旧奈良監獄の保存及び活用に係る公共施設等運営事業」の募集要項を公表した。公共施設の運営権を民間に譲渡するコンセッション(公共施設等運営権)制度を導入。民間事業者には明治時代に完成した赤れんが造りの施設を保存・耐震改修して史料館にし、同施設の維持管理・運営を行ってもらう。付帯収益事業として、ホテルやにぎわい施設を整備するなどの提案も受け付ける。6月には優先交渉権者を選定する。
 20日に募集要項に関する説明会を開く。事業の趣旨を理解してもらうため、応募者と個別に面談する競争的対話も行う。対話への参加表明は31日まで受け付ける。資格審査書類などの提出期限は2月24日。資格審査、学識経験者らで構成する事業選定委員会のヒアリング(提案審査)を経て、6月には優先交渉権者を選定して基本協定を結ぶ。8月には運営権の設定や実施契約を締結。施設の供用開始は19年10月を想定している。事業期間は50年3月末まで。
 参加形態は複数の企業で構成するグループ。施設改修の設計と施工を担う企業には、文化財建築物の保存・活用に関する設計、施工実績をそれぞれ求める。史料館運営業務を担う企業には、歴史的資料を取り扱う文教施設の維持管理または運営を行った実績などが必要。優先交渉権者は契約締結時までに特定目的会社(SPC)を設立する。
 所在地は奈良市般若寺町18ほか(敷地面積10・6ヘクタール)。れんが造2階建ての庁舎(延べ2800平方メートル)と収容棟5棟(1400平方メートル×5)などが立ち並ぶ。1908年に竣工した国内に現存する最古の刑務所で、16年10月には文化審議会から重要文化財の指定答申を受けている。設計は当時の司法省営繕課長の山下啓次郎氏が担当。現在は奈良少年刑務所として使用しているが、16年度末には閉鎖する予定だ。

法務省/旧奈良監獄保存・活用(奈良市)/運営事業者募集要項公表、1月20日説明会

《日刊建設工業新聞》

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