大成建設がスマートコミュニティー実現へ取り組み強化 画像 大成建設がスマートコミュニティー実現へ取り組み強化

IT業務効率

 大成建設は、スマートコミュニティーの実現に向けた取り組みを加速する。横浜市戸塚区の技術センターに固体酸化物形大型燃料電池(SOFC)を導入し、そこから得られる電気と熱で、敷地内の複数建物へのエネルギー融通を実施。さらに複数建物のエネルギーを統合管理するエリア・エネルギー・マネジメント・システム(AEMS)を導入し、敷地内全体でエネルギー使用量の最適化を図る。SOFCは4月から、AEMSは17年度中の稼働を計画している。
 SOFCは、水素と酸素の化学反応で電気と熱を生成する。リン酸形など他の燃料電池と比べ発電効率が高く、機体内部が高温となることから連続運転での運用が最適なため、実用化には年間を通して電力と熱を有効活用する技術の構築が必要になる。
 今回導入するSOFCは、三菱日立パワーシステムズが新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業として開発・設置する。出力は250キロワット、定格発電時の発電効率は55%と国内最高クラス。大成建設は、実証事業の共同実施者として技術センター内の複数建物へのエネルギー融通を行い、エリア全体での低炭素化実現に取り組む。SOFCから得られる電気と熱をスマートコミュニティーのエネルギーとして活用するのは国内初という。
 エネルギー利用に当たっては、敷地内の建物に設置された複数のビルディング・エネルギー・マネジメント・システム(BEMS)を統合制御するAEMSを構築。エリア内の複数建物のエネルギー使用を一括管理・分析し、エリア全体のエネルギー使用量が最適となる運用をBEMSに指示する。
 現在は敷地内にある11棟の建物のうち本館棟とZEB棟だけに導入しているBEMSを他の建物へも拡大し、17年度中にそれらを統合するAEMSの開発・導入を目指す。
 SFOCは連続運転が必要なため、連続休日など技術センターの電力使用が少ない場合の余剰電力は、電力会社の送電線を有料で利用する電力自己託送制度を用いて遠隔地にある社員寮や独身寮、保養所などの社有施設に送り、広域でのエネルギー利用を図る。
 今後は、今回の取り組みで得られるデータや知見を活用して大型燃料電池を活用したエネルギーの最適運転技術とともに、大規模再開発事業や遠隔地の自社ビル群でのエネルギーマネジメントシステムを構築し、積極的な提案を行う。

大成建設/スマートコミュニティー実現へ取り組み強化/17年度内にAEMS構築

《日刊建設工業新聞》

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