虎ノ門一丁目地区再開発、“国際新都心”へと進化できるか? 画像 虎ノ門一丁目地区再開発、“国際新都心”へと進化できるか?

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 東京都港区の「虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合」(佐藤茂理事長)が計画している第1種市街地再開発事業が着工し、18日に現地で起工式が行われた。高さ約185メートルの超高層ビル「(仮称)虎ノ門ヒルズビジネスタワー」を中心とした施設群を整備する。同タワーの設計は森ビル、施工は大林組が担当。19年12月の竣工を目指す。
 再開発の対象地は虎ノ門ヒルズ北隣の虎ノ門1の17~20(区域面積約1・5ヘクタール)。同タワーに加え、教会棟(RC造4階建て延べ589平方メートル)を建設し、地下歩行者通路や公園などの公共施設を整備する。昨年から、西松建設旧本社ビルや虎ノ門10森ビルなど既存建物群の解体工事を進めていた。
 同タワーは、S・RC・SRC造地下3階地上36階塔屋3階建て延べ約17万3000平方メートルの規模。地下2階~地下1階に駐車場、地下1階~地上3階に店舗(約6300平方メートル)、4階に大企業と起業家の交流拠点となるイノベーションセンター(約3000平方メートル)、5階以上に事務所(貸室面積約9万4000平方メートル)を配置。1階には空港リムジンバスや都心と臨海部をつなぐBRT(バス高速輸送システム)が発着可能なバスターミナルも設ける。
 神事では、佐藤理事長と、事業協力者・参加組合員として参画する森ビルの辻慎吾社長が鍬、大林組の白石達社長が鋤を入れ、工事の安全を祈願した。
 その後の祝賀会で、佐藤理事長は「国家戦略特区認定の後押しもあり、異例のスピードで事業を進めることができた。組合員一同、竣工に向けて虎ノ門の発展に努力していく」とあいさつ。辻社長は「これは単なる超高層ビルではなく、虎ノ門エリアが国際新都心・グローバルビジネスセンターに進化していくための鍵となるプロジェクトだ。世界の人、モノ、金を引き付ける東京の磁力にしたい」と期待を示した。
 大林組の大林剛郎代表取締役会長は「虎ノ門地区では2020年東京五輪に向けた環境整備が活発で、これから交通量も増えてくる。とにかく安全に留意して工事を進め、高品質な建物を引き渡したい」と意気込みを述べた。
 森ビルと共に事業協力者・参加組合員として参画している西松建設の近藤晴貞社長は「この地には昭和37(1962)年から本社を構えていた。虎ノ門の街の人と共に歩んできた地で、大変思い入れが深い。関係者の支援をもらいながら、プロジェクトを円滑に推進していきたい」と述べ、乾杯の音頭を取った。
 □近藤宏総合所長(大林組)の話□
 「大規模なビルだが、竣工までに3年を切っている。五輪関連施設をはじめとして都内で工事量が集中する中、作業員を確保し、工期内に収めることが一番の難しさだ。現場スタッフ一同、やりがいを感じ、燃えている。工期を厳守するとともに安全に進めたい」。

虎ノ門一丁目地区再開発(東京都港区)/36階建て事務所ビル、大林組で起工/組合

《日刊建設工業新聞》

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